YUKI【COSMIC BOX】歌詞解説！シャベルがコックピットになる？惑星に還ろうとする意味とは…

いくつになっても衰えない歌声と美貌を持つYUKI。

そんなYUKIですが、プライベートでは男の子2人を育てる母親です。

2人のうち、次男が誕生したのは2009年5月のこと。

産休明けの同年11月に発表されたのが、今回ご紹介する【COSMIC BOX】です。

当時、週間オリコンランキングでは第6位。

映画『曲がれ!スプーン』の主題歌に起用されたことでも話題になりました。

ジャケットで披露した、自身の代名詞である「ボブのウィッグ」をつけたYUKIの姿も印象的です。

YUKI【COSMIC BOX】を主題歌に迎えた映画『曲がれ!スプーン』。

あらすじについては以下のように記載されています。

主人公が訪れた喫茶店には、本物のエスパーたちが集っていました。

そこで繰り広げられるのはスクープを撮りたい主人公と能力を知られたくないエスパーたちの攻防。

この映画はハートフルな要素もある、ドタバタ・コメディなのです。

主人公の役を演じるのは女優の長澤まさみ。

実は、YUKIが長澤まさみとタッグを組むのはこれで2回目です。

2005年にリリースされた楽曲【歓びの種】も、長澤まさみが出演している映画の主題歌に起用されています。

様々な場面で接点のある2人。

2019年2月23日にNHKで放送された音楽番組「SONGS YUKI」。

この番組でも長澤まさみがYUKIに色々と質問をしていました。

YUKIのシングル【COSMIC BOX】は他のアルバムでも視聴可能です。

2010年にリリースされたアルバム「うれしくって抱きあうよ」（※同名のシングルと間違えないように注意）。

そして、2012年にリリースされたベストアルバム「POWER OF TEN」にも収録されています。

他の曲と合わせて聴きたいという場合にはぜひ、それらのアルバムをチェックしてください♪

タイトルの【COSMIC BOX】は、直訳すると「宇宙の箱」。

YUKIがそのタイトルにしたのは、自分だけの世界を楽曲にたくさん詰め込んだからです。

この楽曲がリリースされる前の2005年〜2006年頃。

下記のインタビューによると楽曲を作る中で、YUKIは「不自由さ」を感じていたそう。

自分自身の感情や状況を反映させずに、楽曲作りに励んでいたようなのです。

しかし、そんな自分に対する足枷から抜け出し「自分のことを理解してほしい」という衝動が芽生えたYUKI。

やっと自由になれた頃に作られた楽曲が【COSMIC BOX】なのです。

そのため、まるでジャズセッションのように自由でワクワクするメロディ。

絵本から飛び出したような夢のある言葉が散りばめられた歌詞が特徴的です。

ジャズのように聴こえるのは、当時YUKIのサポートメンバーでもあった皆川真人によるピアノのメロディ。

前奏から奏でられる美しいピアノの音に思わずうっとりしてしまうでしょう。

ちなみに、2019年7月現在のYUKI公式ファンクラブの名前も『COSMIC BOX』なのを知っていますか？

それくらいYUKIにとっては、自分自身の世界を表現できる言葉なのかもしれません。

それでは、YUKIの熱い想いをのせた【COSMIC BOX】の歌詞の世界へ入り込んでいきましょう。