あなたを守るために 私は生まれて来たの
あなたと生きるために 私はここにいるのよ
さあ 思いっきり生きて あなたの人生を

出典: あなたを守るために。〜母の歌〜/作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→

「思いっきり生きて」それが母親のたったひとつの願いです。

誰よりも愛している「あなた」だから、「あなた」の好きなように生きてほしい。

我が子が生まれた日から、母親はそれだけを思って生きてきたのでしょう。

「あなた」のために生きている。

母親の深い愛情に胸を打たれますね。

また母親という存在が、どれほど偉大であるかが分かる歌詞でもあります。

無償の愛を与え続ける。

これはもしかしたら母親にしかできないことなのかもしれません。

我が子のためなら、何でもできる。

「母は強し」という言葉が生まれたのも納得です。

我が子に伝えたいこと

2番では母親が我が子に伝えたいことについて歌われています。

「あなた」とのたくさんの思い出。

その思い出は、楽しいものばかりではないかもしれません。

けれど母親にとっては、「あなた」と過ごした毎日が、どれも大切な思い出です。

母と子の絆

あなたが伝えてくれた言葉が 今でも私の宝物よ
あなたの前で 何度も喧嘩してた
ダメな母親で 本当にごめんね

出典: あなたを守るために。〜母の歌〜/作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→

母親が我が子に対して、これまで伝えてきた言葉。

その言葉の分だけ、子供も母親に伝えた言葉があるはずです。

そして母親は、「あなた」からもらったすべての言葉が宝物だと言っています。

「ありがとう」や「大好き」。「いただきます」や「ごちそうさま」。

日常のなかで繰り返されてきたであろう何気ない言葉たちが、母親の胸に強く残っている。

きっと我が子は知る由もないでしょう。

自分の母親がどんな思いで自分の言葉を聞いていたのか。

それに気付くのは、自分が親になってからなのでしょうね。

また「あなたの前で~」の歌詞も、とても印象的です。

自分の親がよく喧嘩をしていたとしても、子供は親の愛情を信じています。

それを分かっているからこそ、母親は「ごめんね」という気持ちになるのでしょう。

しかしきっと子供は、そんな母親のことを「ダメな母親」だとは思っていないはず。

母と子の絆の強さを感じられる歌詞ですね。

我が子の言葉に涙

泣きじゃくる私に 寄り添い
小さな体で こっちを見上げて ポツリ
「僕がママを守る」
真剣な眼差しで 見つめていてくれたね

出典: あなたを守るために。〜母の歌〜/作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→

母親が我が子を大切に思うように、子供もまた母親を大切に思っています。

特に男の子だと、幼い頃から「お母さんを守りたい」という気持ちが芽生えるものです。

「僕がママを守る」こんなことを我が子に言われたら、思わず泣いてしまいますね。

無邪気で純粋な我が子の言葉。

しかし、その想いの真剣さが伝わってくるからこそ、胸が締め付けられます。

我が子の言葉を聞いて、母親はより強く「この子を守りたい」と思うものなのでしょう。

「あなた」の存在の大きさ

守られているのは子供だけではありません。

母親もまた、子供に守られています。

2番のサビでは、母親にとって「あなた」の存在がどれほど大きなものであるかが歌われています。

守りあっていく関係

あなたを守るために 私は生まれて来たのに
あなたに守られてる 私がそこにいたのよ
ママ 思いっきり生きて って 言われてる気がした

出典: あなたを守るために。〜母の歌〜/作詞:ハジ→ 作曲:ハジ→

「あなた」がいるから、今の私がいる。

「あなた」のおかげで、私は生きていられる。

そんなふうに、我が子に教えられてきたことがたくさんあるのでしょう。

母と子というのは互いに守りあっていく関係なのだと、気付かされます。

「思いっきり生きて」そう願っているのは、きっと子供も同じです。

大切な母親だから、自分のためにあまり無理はしないでほしい。

ここの歌詞には、子供の母親に対する想いも込められているように思います。

巣立っていく「あなた」に向けて...