真っ暗闇が怖い時は 怖さを比べ ふざけながらいこう
太陽がなくたって歩ける 君と照らす世界が見える
出典: アカシア/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
道が見えないほど真っ暗な場所でも、大切な君といるなら大丈夫。
怖い時ほど笑いながら進む姿が思い起こされます。
最初の「ポケモン赤・緑」が発売されたころ。
洞窟などの暗い場所は「フラッシュ」という技がないと道が見えず、進めませんでした。
ですが当時の子供達は、まだ白黒だったゲームボーイで、なんとか前に進めないかと苦心したもの。
画面の明るさを最大にして、斜めからなら道が見える!なんて試行錯誤したことも。
そんな子供のころの記憶を思い出した人も多かったかもしれません。
誰かが与えてくれる答えという光がなくても、自分たちで世界を切り開いていく。
それはBUMPがずっと唄い続けてきたメッセージ。
そしてポケモンを愛したトレーナーたちが、ずっと遊び続けてきた世界の姿なのです。
全てを語らなくても側に
言えない事 聞かないままで 消えない傷の意味 知らないままで
でも 目が合えば笑えるのさ 涙を挟んでも
出典: アカシア/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
パートナーだからこそ、あえて話さないこともあります。
そして、あえて聞かないことも。
ポケモンの世界には傷つき、つらい境遇を過ごしてきた人々やポケモンも存在します。
けれど心許せるパートナーと共にいれば、わざわざそれを言葉にする必要もない。
説明しなくても伝わり、大切にできるからこそ側にいたいと願うのです。
夢の正体に辿り着く時
信じることの意味
転んだら手を貸してもらうよりも 優しい言葉選んでもらうよりも
隣で (隣で) 信じて欲しいんだ どこまでも一緒にいけると
出典: アカシア/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
挫折した時に手助けしてあげたり、気を使って労わってあげる。
とても優しい心遣いですが、「僕と君」とはパートナーです。
困難な状況に向かっていこうとするなら、自分ひとり以上の力が求められます。
立ち止まって気遣い合うのではなく、越えられると信じて手を取り合うこと。
かけがえのないパートナーである君となら、どんな困難も越えていける。
どんな優しい言葉よりも胸を熱くする想いが、そこには込められています。
夢と輝きの正体とは?
ついに辿り着くその時 夢の正体に触れる時
必ず (近くで) 一番側で 君の目に映る 景色にいたい
出典: アカシア/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
「夢の正体」は決して美しく幸せなものばかりではない。
「乗車権」などのBUMPの名曲を思い出した人も多いのではないでしょうか。
夢を叶えたその先が望まないものであったり、重圧に押しつぶされたり。
時に苦難に満ちたものであることを、誰よりBUMP本人達は知っていたのかもしれません。
最初のサビからずっと光と影のように描かれてきた悲しみ。
ポケモン、というコンテンツは、実は悩みや挫折の多いコンテンツです。
戦って強くなろうとすれば、そこには数えきれないほどの壁と挫折が待っている。
勝ったから、強くなったからといっても、そこにはまた別の苦悩と壁が待っています。
それはゲームの中はもちろん、一度ゲームから離れて現実を生きる人も同じ。
思うような未来を生きられなかったとしても、パートナーはいつも隣にいてくれる。
ゲームの中で、子供の頃の思い出の中で。
そして壁が高いからこそ、越えた時はより一層うれしく感じられます。
最後のポケモンバトルに勝った時、トレーナーの視線の先に映るのがパートナーであるように。
困難を共に越え、手を取り合って前に進む姿が胸に描かれます。
どんな最後でも君の側に
君に会えたから見えた あの輝きを
確かめにいこう
出典: アカシア/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
ポケモンと最初に出会った時に見えた輝き。
それは出会っていなければ見えなかったものです。
夢と輝きの「正体」。
それはいわば、「夢」の正体とは到達点、ゴールを。
「輝き」の正体は始まり、スタートを示しています。
旅が始まった時に胸の中にあった輝き。
それは夢のゴールでは形やきらめきを変えてしまっているかもしれない。
その正体を確かめるのは怖いことです。
けれど今まで唄ってきた通り、かけがえのないパートナーと一緒なら大丈夫。
一緒なら越えていけると信じることができるのです。
どんな最後が待っていようと もう離せない手を繋いだよ
隣で (隣で) 君の側で 魂がここがいいと叫ぶ
そして理由が光る時 僕らを理由が抱きしめる時
誰より (近くで) 特等席で 僕の見た君を 君に伝えたい
出典: アカシア/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara