変わらないぜ友達
けれどないぜしがらみ
指くわえて見てりゃいい弱い自分と戦い
未だ負けは知らない ビッチなんて興味ない
欲深いぜこの街 誰も答え知らない
出典: The Professional feat. IO/作詞:ANARCHY,IO 作曲:KM
欲望が渦巻く音楽業界をスタンスを崩さず生きるためのサバイバル術。
そのプロフェッショナルであるIOはあえて「正解なんてないんだ」と語ります。
彼にとって仲間や家族を大切にする生活こそがヒップホップなのです。
ここでいう「bitch」とは女性を指す言葉ではありません。
お金や名声に群がるハイエナのような存在を「bitch」と呼び遠ざけているのです。
変わらぬ仲間とのスリリングな毎日をリリックとして書き続けること。
それがIO流のサバイバル術なのでしょう。
『The KING』
今回紹介した『The Professional feat. IO』を収録した7thアルバム『The KING』。
そこでANARCHYは音楽業界に前代未聞の挑戦を仕掛けたのです。
その挑戦とはアルバムに付けた13,000円というラグジュアリーすぎる価格設定にあります。
通常、パッケージとしてのCD作品の価格は3000円前後が相場です。
しかしANARCHYはその定型化した常識を疑うことから始めました。
その答えが第3者に価値を委ねることを拒否することだったのです。
逆境をひっくり返すことを表現したアートワーク
『The KING』のアートワークを手掛けたのはデザイナー・イラストレーターの上岡拓也氏。
水曜日のカンパネラ『ジパング』、BAD HOP『Mobb Life』のアートワークといった音楽作品。
その他アヲハタのジャムのパッケージデザインやカフェのインテリアなど多方面で活躍する実力者です。
『The KING』のアートワークは上岡氏がANARCHYの意向を汲み油絵で手掛けた作品を使用。
王冠、薄汚れた街を逆さまに描いているのは「逆境をひっくり返す」という意味が込められています。
般若、MACCHO、SEEDA、T-Pablowなど参加メンバーの豪華さも注目です。
最後に
今回はANARCHYの『The Professional feat. IO』を紹介いたしました。
KANDYTOWNのIOとは彼のソロ作品『Mood Blue』での客演以来の共作です。
欲望とハイエナが溢れるヒップホップ業界でいかにクールに勝ち上がるのか?
プロフェッショナルの仕事の流儀をストレートに語ったのが『The Professional feat. IO』です。
異種格闘技戦のように対照的な個性を持つ2人の掛け合いは聴くほどに味わい深い作品に仕上がっています。
ぜひ歌詞に込められた意味を噛みしめながら何度でも聴き込んでみてください。
『The KING』収録曲についてもっと知りたい!
前述したように豪華ゲストを迎えて制作された『The KING』。
その中からおすすめの2曲の解説記事を最後に紹介させていただきます。
ANARCHY【Run It Up feat. MIYACHI】歌詞解説!人間の価値はどこで決まる? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
「俺の価値はいくら?」と挑発するANARCHYの「Run It Up feat. MIYACHI」。その歌詞の意味を深読みすることでANARCHYが語る人間の真の価値について紐解いてみました。
こちらはアメリカ在住のMIYACHIとタッグを組んだ『Run It Up feat. MIYACHI』の解説記事です。
自分の価値は自分で決めろ!というANARCHY流ブランディング術をユーモアたっぷりに歌い上げています。
こちらの記事では少し深読みして彼らの真意に迫っているようです。
ANARCHY【Loca】歌詞を徹底解説!夜遊びのプロだけど愛せるのは一人だけ!?どこか憎めない男心 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
13,000円という高額な価格設定が話題のANARCHYの7thアルバム『The KING』。今回はフィメールラッパーAwichをフィーチャーした『Loca feat. Awich』の歌詞を徹底解説いたします。夜遊びばかりだけど実は一途な彼、そんな彼の帰りを自宅で待ち続ける彼女。果たしてその恋の行方は?
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遊び人と貞淑な妻という少し変わった構造で歌われる内容とは?
あのANARCHYでさえ頭が上がらないAwithの存在感に全男性陣は肝を冷やすことでしょう...。
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