『オトナチック』はオリコンチャート5位に輝いたゲスの極み乙女。の魅力が凝縮されたシングル曲

『オトナチック』の独創的な歌詞に注目!ゲスの極み乙女。の4枚目シングル!の画像

ゲスの極み乙女。は2015年に『私以外私じゃないの』と『ロマンスがありあまる』をシングルで発表し、2015年の3つ目のシングルとして発表されたのが『オトナチック』でした。

ゲスの極み乙女。の作詞作曲すべてを担当する川谷絵音によると、この『私以外私じゃないの』、『ロマンスがありあまる』、『オトナチック』の3曲を2015年のシングル3部作にする予定だったそうです。

本来は、2015年の4月に『私以外私じゃないの』をリリース、そして6月に『ロマンスがありあまる』、そしてその2か月後の8月『オトナチック』を発表することで、3部作の印象を強める狙いがあったのだとか。

このように短期間にシングルを3つ続けてリリースすることで、ゲスの極み乙女。のポップスの音楽性を幅広く世間に広めようと彼は考えていたのです。

ところが、予想以上に前に発表した2曲がロングヒットしていたので、『ロマンスがありあまる』のリリースは10月に延期。これは、予定通り8月に新曲を発表しても印象が弱まってしまうと感じたからでした。

曲作りでは、歌詞のサビ部分が頭に残ることを意識し、一度聴いたら耳から離れないメロディーに仕上げることにこだわったとか。

努力の甲斐あってゲスの極み乙女。はシングルを発表するたびにオリコンランキングを上げてゆき、『オトナチック』はゲスの極み乙女。がデビューして以来過去最高のオリコン5位に輝くことになりました。

 

メンバーの演奏シーンがかっこよすぎる!『オトナチック』のMV内容とは

『オトナチック』のMVでは、シングルのジャケット写真と同じように、かっこいいスーツに身を包んだメンバーの演奏シーンが堪能できる作品に仕上がっています。

川谷絵音自身が、過去のどのMVよりもかっこよい演奏シーンが撮れたとインタビューで答えているほどの出来栄えなので、1秒たりとも見逃さないようにしてください。

そしてもしかして、川谷絵音が書いた?と思わせる歌詞の直筆の文字が見えることにも注目です。

「オトナチック」の歌詞に秘められた大人に対するメッセージとは

歌詞を作詞した川谷絵音によると、「オトナチック」とは「オトメチック」をもじったタイトルだのだとか。

いったいどんなメッセージが込められているのでしょうか?

自分の言いたいことも言わず周囲に合わせていると、いずれくすんだ大人になってしまう

不意にぶつかったような
実は故意にしくまれたような問題が
限界を超えた 見解に達した
もうわからない
そう、くだらないと諦める
不正解だと叫んだって
正解の正解がわからない

出典: https://twitter.com/kkr_w/status/661005559630462976

何か壁にぶち当たっているのでしょうか?しかもその問題は不意にぶつかったわけではなく、誰かによって故意に仕組まれたとも言っていますね。

世の中にはさまざまな価値観が渦巻いているので、必ずしも周囲の人々が自分を肯定してくれるわけではありません

中には、自分の言動や行動に対して快く思わない人がいて、悪意をぶつけてくる場合もあり得ます。

この歌詞の主人公は、そのような状況にぶち当たっているのかもしれません。

そして、そんな状況の中彼は我慢の限界に達し、くだらないと考えてその不愉快な状況を諦めることにしたのでしょうか?

こんなの正解のはずがない、不正解だと叫んでみたくても、実際のところ正解なんてわかるはずがありません

本当の事言い合っても
何も変わらないかもしれないし
僕らは変わることを怖がってるから
もう何もかも忘れてもう忘れて
もう忘れて
もう忘れて笑い合って
楽に生きなよって
言われたけど
大人じゃないからさ
無理をしてまで笑えなくてさ
わかってはいんだけど
気付けば周りがくすんでいった

出典: https://twitter.com/kkr_w/status/661005559630462976

自分と価値観の異なる人間に対して、自分の主張をぶつけてみたところで、分かり合えるとは限らないし、平行線に終わるかもしれない。

お互いに自分の主張が正しいと信じ込んで変化することを恐れているから、結局のところ、この状況を変えることはできない。

だからもう対立し合うぐらいなら、不愉快なことは忘れて、目をつぶって楽に生きたらいいじゃないと周囲の人に歌詞の主人公は言われます。

しかし、彼は自分が大人じゃないから、自分の気持ちに嘘をついてまで、周囲に合わせて笑うことはできないと感じています。

このように悩んでいるうちに、逆に言いたいことも言わず、自分の気持ちをごまかして生きている人々がくすんでいったとも語っていますね。

周囲に合わせて無理に大人にならなくてもいい 子供っぽくても自分らしく生きることが大事

大人になったふりしても
言葉飲み込んじゃうから
悔しく思ってるよ
曲がりなりにも背負ってるつもりなんだ
オトナチックって言われちゃうよりは
無理にだって叫びたい
子供だって笑われたって
自分の声を信じたい

出典: https://twitter.com/0918Chocobaby/status/682909754960642048

自分が精いっぱい背伸びして大人になったように振舞っても、結局言いたいことも言えず、周囲に合わせてしまうことが悔しい。

そう、彼は自分の言うことには、責任を背負っているつもり。けっしていい加減な気持ちで発言しているわけではないのです。

だから大人っぽくなったなんて言われるくらいなら、子供っぽいと笑われてもいい

しっかり自分の意見を主張したい、自分の正直な声をごまかさずに信じたいと感じているのです。

ゲスの極み乙女。の川谷絵音は自分の背負い込んだ想いを表現するためにアーティストになった

A post shared by hidetoshi (@laendhyp) on


賢くなる必要なら
とっくの昔に置いてきた
走り出そうとした時から
背負い込んだ思いを
投げ出すくらいなら
前を向いて
前を向いて
前を向いて目を合わして
歌にするから
耳貸してくれ

出典: https://twitter.com/damejk__/status/921369438179356672