「勝利の凱歌」は刀ミュ3作目の楽曲
「勝利の凱歌」が歌われた公演
「勝利の凱歌」は刀ミュこと「ミュージカル『刀剣乱舞』」の楽曲です。
歌われた公演は「ミュージカル『刀剣乱舞』~三百年の子守唄~」(以下、みほとせ公演)。
"三百年"は"みほとせ"と読みます。
刀ミュ3作目の作品で、2017年に上演されました。
「勝利の凱歌」の歌詞を理解するには、まずこの公演内容の把握が欠かせません!
歌詞の解説の前に、簡単に公演についておさらいをしてみましょう。
みほとせ公演のあらすじ
時間遡行軍によって次々と倒される徳川家の家臣たち。
残されたのは、のちに徳川家康となる赤ん坊でした。
刀剣男士たちは、史実よりも早く死んでしまった徳川軍の重臣たちに成り代わることを決めます。
徳川家康を支えた将軍たちの代わりを務め、徳川家康が史実通りの歴史を歩めるよう見守る6振。
数十年に渡る任務の様子が描かれるお話です。
刀剣男士 formation of 三百年
ユニット・刀剣男士 formation of 三百年は、みほとせ公演に出陣した6振のユニットです。
今回はパート割もあわせてご紹介するので、まずはこの6振について簡単に説明したいと思います。
石切丸(いしきりまる)
今回の出陣で隊長を任される御神刀の大太刀。演じるのは崎山つばさです。
石切丸は刀ミュ1作目の「阿津賀志山異聞」公演でも出陣済み。
今回、唯一の出陣経験のある、いわば(刀ミュ的)先輩刀剣男士です。
本編ではその責任感からか、つらい役回りを一人で抱え込もうとします。
元来戦を好まない性格の石切丸。
しかし、"戦をなくすための戦"で多くの人を殺めることに違和感を覚え、闇落ち一歩手前まで追い込まれてしまうことに。
本作において、多くの葛藤を抱える役どころでした。
にっかり青江(にっかりあおえ)
赤ん坊を抱く女の幽霊を切ったという伝説を持つ脇差。演じるのは荒木宏文です。
薄く微笑む女性的な顔立ちが印象的なキャラクター。
物腰は柔らかいですが、ときどき核心を突く発言で相手の本音を言い当てることも。
赤子を斬ったという伝説のせいか、当初は子供を遠ざけようとします。
しかし、竹千代(のちの徳川家康)を育てていく中で、心境に変化があったように感じられました。
千子村正(せんごむらまさ)
徳川に仇なす妖刀といわれる打刀。演じるのは太田基裕です。
劇中では鮮烈なソロ曲で本丸に顕現し、そこから物語が動き始めます。
重度の脱ぎたがり。
「脱ぎまショウか?」と自ら脱ごうとしたり、周りを脱がそうとするトリッキーなキャラクターです。