この時代 どこに続く たとえ未来が 暗くとも
がむしゃらに 進むのみ 阻む壁みな 突き破れ
白刃(はくじん)踊る 光る切っ先 闇を裂く
磨いたこの技 逃げ場を与えぬ 叩き潰せ
鋼に込めた 我が魂
出典: 勝利の凱歌/作詞:茅野イサム 作曲:篤志
"この時代~"がにっかり青江、"がむしゃらに~"は大倶利伽羅のパートです。
任務で過去に飛ぶ刀剣男士たち。
任務の概要はある程度主から聞いているとはいえ、毎回任務では予想外のことも起きています。
予測不能な事態も、自分たちの刃で突き崩して道を拓いていかなくてはいけない。
そんな様子を歌っている歌詞に聴こえます。
もう1点、筆者は刀剣男士のあり方そのものについても言及しているように感じました。
刀剣男士は、現在を"正しい歴史のうえに成り立つ時代"という前提で捉えています。
"現在"自体に疑問を抱くことは、おそらく許されません。
歴史を史実通りに流れるようにする。それが刀剣男士が存在する理由です。
史実通りに流れる歴史が、必ずしも最善の歴史ではないかもしれません。
例えばその先に戦争が起こると分かっていても、歴史を邪魔する存在を倒し歴史を守らなくてはいけません。
そんな刀剣男士の存在にも触れる歌詞のようにも感じれました。
さあ、続いて後半の解説にいきましょう!
"白刃~"は蜻蛉切と千子村正の村正コンビ、"磨いた~"は石切丸と物吉貞宗、最後の"鋼~"は蜻蛉切のパートです。
ここは刀剣男士の鋭い殺陣を象徴するような言葉が並んでいます。
とくに蜻蛉切ソロパートは、アメリカ仕込みの歌唱力を持つSpiが歌っているので迫力満点です。
歌詞の持つ力強さと相まって、この刀剣男士たちは絶対折れないと思わせてくれるパートではないでしょうか。
殺陣シーンを思い出しながら聴きたいサビ
さあ 雄叫び上げろ
恐れるものが あるものか
行け 一歩も引くな
並みいる敵を 薙ぎ倒して 進めよ
いばらの道 その先に
いざ参れ 今 我と共に
上げろ さあ 勝どきの声
情けは無用だ 力を放て今
出典: 勝利の凱歌/作詞:茅野イサム 作曲:篤志
ここからまた全員で歌うサビが続きます。
1度目のサビと同じく、勝利を勇ましく歌う歌詞です。
法螺貝の音が鳴り響くなか、雄叫びをあげて敵をなぎ倒していく。
その光景を思い浮かべてみてください。
刀剣男士たちの強さが想像できるのではないでしょうか。
本編では、この光景を実際に観ることができるのです。
みほとせ公演を観た人なら、この歌に乗せて劇中の殺陣のシーンが思い浮かぶかもしれません。
そうすると、この楽曲の魅力も数倍になります!
殺陣のシーンを頭のなかで再生しながら聴く「勝利の凱歌」は最高なので、ぜひ公演映像を観てみてください!
本編の展開を想起させるサビ
さあ 時代を超えろ
守るべきもの そこにある
行け 運命(さだめ)を超えろ
血で血を洗う 争いのその果てに
目指す場所が見えてくる
さあ 拳を上げろ
惜しむ命が あるものか
行け 大地を蹴って
この修羅の道 ひたすらに走り抜け
弱音吐くな 辛くとも
いざゆかん ただ 使命胸に
上げろ さあ 勝利の凱歌
情けは無用だ 力を放て今
出典: 勝利の凱歌/作詞:茅野イサム 作曲:篤志
ラスト、サビの繰り返しが続きます。引き続きここも全員で歌うパートです。
"血で血を洗う争い"、それはまさに本編で描かれた内容です。
徳川家康は戦のない世を実現するために、たくさんの戦をしました。
家臣として徳川軍に属していた刀剣男士たちも、歴史をなぞりながら戦に身を投じることになったのです。
何十年も武将として人を斬り続けるという任務。
その行為に苦しむ刀剣男士の姿も描かれていました。
本編では、徳川家康が息を引き取るまで任務が続きます。
つまり、争いの末に天下統一を成し遂げた姿も傍で見守るのです。
戦いの先に目指す場所があるという歌詞とシンクロしているように感じませんか?
最後のサビはAメロ後のサビの繰り返しとなります。
"これぞ刀剣男士"という歌詞で締めくくり、本編ではいよいよ任務の日々が描かれるのです。
「勝利の凱歌」のMV
「勝利の凱歌」の映像は、公式からMVのフルver.が公開されています。
このMVは撮り下ろし!
冒頭では太鼓の音にあわせてそれぞれバラバラの場所を歩く6振が映し出されます。
法螺貝が鳴り曲が始まると、砂丘のような場所で踊ったり戦ったりする姿が楽しめる映像です。
6振の美しさと強さが凝縮されたMV、ぜひご覧ください♪
「勝利の凱歌」CD情報
「勝利の凱歌」は2枚のCDに収録されています。
1枚目は刀剣男士 formation of 三百年の1stシングル「勝利の凱歌」です。
ちなみにこのシングル、刀ミュ史上初となるオリコン週間ランキング1位を獲得しています。
他のジャンルのシングルも押しのけて、2.5次元ミュージカルのCDが1位になったのです。
もう1枚は公演楽曲を収録したアルバム「ミュージカル『刀剣乱舞』~三百年の子守唄~」。
こちらに収録されています。
楽曲のみを聴くのもありですが、おすすめは公演DVD・Blu-rayです!
劇中で2曲目に歌われているのがこの「勝利の凱歌」。
ぜひ本編ストーリーとあわせて楽しんでみてください♪
まとめ
出陣を告げる「勝利の凱歌」
「勝利の凱歌」は刀剣男士の勇ましさが詰まった1曲です。
"心"を知って迷ったり苦しんだり、立ち止まったり。
そういうことがあったとしても、最後は刀剣男士として剣を振るう。
主命のために。
この曲は、刀剣男士が刀剣男士である理由を感じられる楽曲なのです。