『花』のMVは、2016年にデビュー10周年を記念して新たに制作されています。
働く人々の何気ない日常を描いたMVは、そこにある小さな幸せを教えてくれる映像になっています。
後半には、「私の花」として様々な人たちの大切なものを紹介しています。
たくさんの花の種類があるように、人それぞれ違った価値観や立場を持っていることが個性であり、それでいいんだよと言われているような温かい気持ちになります。
下記に、動画を掲載しておきますので、ぜひご覧くださいね。
美しいと話題の『花』の歌詞をちょっとだけご紹介♪
もしもあなたの夢破れ
行き先のない日々は暮れゆき
信じることさえできなくなれば
せめて私が声にして
明日に揺蕩(たゆた)う歌をうたおう
出典: https://twitter.com/Digdag0806/status/938100905878044673
これは、1番のサビ前の歌詞になります。
希望を失ってしまった人への温かい、優しさの溢れるメッセージを歌っています。
特に、”揺蕩(たゆた)う歌”という言葉を使うことで、これから進む道に迷う心と、ゆりかごの中で聴く子守唄のように包み込むような優しさを感じる事ができます。
「たゆたう」とは、柔らかくて滑らかな風をイメージさせるような言葉です。
この場面の1〜3行目の歌詞には、辛くて悲しい出来事があったのだと読み取ることができます。
「何も信頼できない」と思ってしまうほどの辛い状況だったのでしょう。
そのような経験がある方には、より刺さる場面なのではないでしょうか。
4行目からは、そんな「あなた」に寄り添うような歌詞が登場します。
サビの部分
花のように
ただそこにあるだけで
美しくあれ
人は皆
大地を強く踏みしめて
それぞれの花
心に宿す
出典: https://twitter.com/kashi_bot3/status/938307583278047232
サビの部分の歌詞になります。
人の持つ個性は、その人がそこに存在しているということが美しいことであり、すばらしいことだということを教えられます。
人と比べたり、比べられたり、現代社会は競争ばかりの毎日です。
そうしたことで自身を失い、自分を卑下してしまうこともあるでしょう。
しかし、あなたはあなたであって、他の何物にも代えられない素晴らしさが心には宿っていることを、思い出して欲しいという願いが込められた歌詞です。
たったこれだけの言葉ですが、日本人の繊細な美しさようなものが感じられます。
特に4行目にある「人は…」から続く歌詞に、胸を打たれるという方は多いのではないでしょうか。
人間の芯の部分としてある個性は、人によって違います。
しっかり自分の足で立って、自信を持つことの大切さが感じられる歌詞です。
幸せを表す言葉
人と人 また 人と人
紡ぐ時代に身をまかせ
それぞれの実が 撓わなればと
出典: http://www.kasi-time.com/item-11533.html
『花』の歌詞として一番伝えたい部分ではないでしょうか。
”それぞれの実”とは、一人一人の個性であり、それぞれの幸せを表現しているでしょう。
そして、たくさんの人々が行きかうこの時代に、たくさんの人達の幸せを、”実が撓わになる”という部分で、幸せを願う気持ちがあらわされています。
【セルフカバー】森山直太朗の『花』
作曲を担当した、森山直太朗がセルフカバーした『花』もご紹介します!
中孝介の『花』が発売してからおよそ1年後の2008年3月、自身のオリジナルアルバム「諸君!!」に収録されました。
これを機会に、音楽番組などで取り上げられ、中孝介と森山直太朗が共演をしています。
中孝介のシマ唄の独特な歌い回しとはまた違った、森山直太朗の新しい『花』を感じられる曲になっています。
「花」の重要なワード
儚く優しい声で歌い上げる中孝介さんの「花」という楽曲。
上記では一部を抜粋して紹介いたしました。
温かい歌詞と柔らかい曲調によって、心が安らかになるという人もいるのではないでしょうか。
この楽曲にはそのような効果があるのだと感じます。
癒されたいと思っている方にはぜひ聴いてほしい楽曲です。
さてここからは、上記で少し紹介した歌詞を含め「花」の重要な歌詞を紹介していきます。
癒し効果だけでなく、辛かった気持ちに寄り添ってくれるような歌詞に注目です。
悲しいことや辛いことがあったら
もしもあなたが雨に濡れ
言い訳さえもできないほどに
何かに深く傷ついたなら
出典: 花/作詞:御徒町凧 作曲:森山直太朗
曲が始まってすぐに流れてくるこの部分の歌詞は「あなた」という人物について歌われています。
あなたは、とても辛い思いをしているのでしょう。
1行目の「雨」とは「涙」を指しているのだと読み取ることができます。
そして2行目にある歌詞は「話す間もない」と意味しているのでしょう。
それは、たくさん涙が溢れて止まらない状況なのではないでしょうか。
それほど辛く、苦しかった「あなた」の心情を感じて胸が痛くなる歌詞部分です。
「あなた」という人物に共感できるには、聴き手それぞれに刺さるような「何か」という言葉を使っているからなのでしょう。
そうすることによって、自分の辛かったことを連想させやすいから。
この場面ではこのように生きていれば「辛い」と思うことがたくさんあるのだということがわかります。