『プラネタリウム』はいきものがかり初のタイアップ曲
『プラネタリウム』は2008年に発売された、いきものがかり11枚目のシングルです。
いきものがかりのCDジャケットにはメンバーが写っているものがほとんどですが、『プラネタリウム』ではマスコットキャラの「イッキーモンキー」になっています。
いきものがかり初のドラマタイアップ曲
『プラネタリウム』はNHKで放送されていた、ドラマ「キャットストリート」の主題歌に起用されました。
「キャットストリート」は少女漫画が原作のドラマ。
主人公の青山恵都は天才子役であったが、同業者からの裏切りを受け舞台を降板。このことがきっかけになり芸能界を引退し、引きこもり状態になってしまいます。
そんな中「エル・リストン」という学校に出会い、人との出会いや再会、恋愛を通して成長していくストーリー。
優しい言葉で作られたいきものがかりワールド
そっと寄り添ってくれるような歌詞
満点の夜空から はぐれたホウキ星を
まるで僕らのようだと 君は優しく微笑った
わずかな希望の全てを 輝きに変えたくて
けなげなその光に 僕らは夢を託した
出典: https://twitter.com/hannahime19952/status/396519719802392576
序盤に登場する【はぐれたホウキ星】という部分は、ドラマの主人公の立ち位置を表しています。
天才子役という名誉ある立ち位置から、引きこもりになってしまったという普通ではない状態を【はぐれたホウキ星】という言葉に例えているのです。
けなげな光というところは、ホウキ星が自分たちであると信じているからこその言葉です。
自信がなく、希望の光もまだ薄い状態を表しているのです。
辛いときに何かにすがってしまいたくなることはよくありますよね。
どうか、と願いすがっている少し切ない歌詞に感じます。
ひとりじゃないと知って この手は強くなれた
今はもう聴こえないその声に 僕はまた うなずいて
出典: https://twitter.com/karashi1995/status/498861799475646464
【ひとりじゃないと知って】は様々な方向に解釈できます。
一つは自分と同じ状況の人がいると知った。
もう一つは、自分には仲間がいると知った、という意味です。
1人ではどうしようもないことや辛いことでも、誰かがいてくれるだけで少し強くなれるのです。
当たり前のようなことですが、改めて気付かせてくれる歌詞です。
歌詞の中で展開されるストーリーに注目
少しずつ悲しみを超えていくストーリー
悲しみの夜を越えて 僕らは歩き続ける
願いは 想いは 果てしない(そら)を夢見てしまうから
たとえひとときだけでも きらめくことができたら
こころは ほら 今 こぼれた光に 手を伸ばすよ
出典: https://twitter.com/ikimonobot/status/909919223354335232
1番サビでは【悲しみの夜を越えて歩き続ける】と書かれています。
悲しみに暮れていても、日々はまたやってきます。
どんなに悲しくても、生きている限り歩き続けるしかないのです。
一見すると少し切ない歌詞に見えますが、吉岡聖恵の力強くも優しい歌声にのると、不思議と勇気が湧いてきます。
悲しい気持ちも全て包んで、そっと背中を押してくれるような、温かい気持ちになる部分です。
悲しみがいつかそこで 僕らを引き止めようとも
願いは 想いは うつくしい明日(みらい)を描いていくから
たとえまぼろしだとしても 見つけることができたら
こころは ほら 今 こぼれた光に 手を伸ばすよ
出典: https://twitter.com/ikimonobot/status/911459341433053184
2番サビでは【悲しみがいつかそこで】という言葉が出てきますが、これはすでに悲しみの先に立っているからこその言葉です。
縋るような気持ちで思い描いていた場所に、少しずつ近づいていけているからこそ、悲しみの場所を確認することができます。
【うつくしい明日】という部分からも察するに、毎日に希望を見つけられています。
1番サビで感じた哀愁や悲しみは、2番サビに移るまでにきちんと整理できているということですね。