Aimer「BEST SELECTION "blanc"」

2017年にリリースした初ベストアルバム

「BEST SELECTION "blanc"」は、2017年5月3日にリリースされた1stベストアルバムです。

2012年にメジャーデビューしてから、今年で5年。アニバーサリーイヤーとして魅せるベストアルバムAimerの原点ともいえる名曲ばかりがそろっています。

このアルバムにはRADWIMPSの野田洋次郎が楽曲提供した「蝶々結び」や、Aimerの代表曲ともいえる「あなたに出会わなければ~夏雪冬花~」なども収録されています。

初回限定盤と通常盤の2種類があり、初回限定盤には11曲のMVと東京国際フォーラムホールAでの全国ホールツアー千秋楽公演のライブ映像2曲が収録されたDVDが入っています

オリコン週間ランキングでは3位を獲得、週間アルバムセールスでも34,614枚を売り上げ第3位を獲得しました。

Aimer「BEST SELECTION "noir"」も同時発売

Aimerアルバムは、実は「BEST SELECTION "noir"」と2枚同時発売となっています。

楽曲のイメージとしても「BEST SELECTION "blanc"」は優しいバラードが中心となっており、「BEST SELECTION "noir"」では、力強いエモーショナルな楽曲が収録されています。

収録曲は、ONE OK ROCKのTakaが楽曲提供した「insane dream」や、アグレッシブな楽曲「zero」が収録されています。

Aimerの二面性を感じることが出来ますので、ぜひどちらもきいて欲しいと思います。

相反する世界観を詰め込んだアルバム

「blanc」と「noir」の意味

ベストアルバムのタイトルとなっている「blanc」と「noir」は、フランス語で「白」と「黒」という意味になります。ちなみに「Aimer」もフランス語で、「好き」という意味を持っているそうですよ。

ジャケットには、イメージカラーとなる「白猫」と「黒猫」が載っているのでなんとなくわかった人もいるかもしれませんね。

この相対するカラーを選んだのは、Aimerが「儚さの中にある強さ」だったり「優しさの中にある厳しさ」だったりという相反する何かを表現することが「自分の歌の足場になっている」という気持ちがあるからのようです。

ただ明るいとか、暗いという音楽ではなく、そのどちらも含んだ深い楽曲を作ろうとしているからこそ、楽曲としてもカラーの違う2枚同時リリースとなったわけですね。

ちなみにファンクラブの名前も「Blanc et Noir」ですから、この2色には特別な思いがあるのでしょう。

作詞面で大きな転機となったAimer「ポラリス」の歌詞に注目

「aimerrhythm(エメリズム)」の名前で作詞も担当

いつだって 途惑って 帰ることもできなくなって
「助けて」って叫んでるだけで 届かなくて 悲しくて
「僕は一人だ…」
そんなこと もう言わせない

出典: https://twitter.com/Aimer_Iris/status/721365917855121408

「いつだって彷徨って叫ぶこともできなくなって
闇の中をただただ歩いた
『そうやって生きてきた僕は一人だ…』
そんなこともう言わせない」

出典: https://twitter.com/uragosi2/status/884677344031424512

このアルバムに収録されている曲はもちろん、全てAimer本人も気に入っているようですが、その中でも注目したいのが「ポラリス」です。

「ポラリス」は北極星という意味なのですが、旅人が自分の行くべき道を確かめるために北極星を使っていたというエピソードから生まれました。

不安が多い人生の中で、自分の生きている道が正しいという指針になる様な誰かの「ポラリス」になりたいという想いが込められています。

この曲は、もともと物語風の歌詞が好きなAimerが初めてはっきりとした自分の意志を歌詞の中で書くことが出来た楽曲だと語っているんですね。

歌詞の「そんなことは言わせない」という部分です。

曲自体はノスタルジックなサウンドですが、強い意志を感じることが出来る歌詞に心をわしづかみにされますね。

Aimerの新しい一面を魅せた「花鳥風月」