爽やかなナンバー『虹の彼方へ』
1992年にデビューを果たし、『innocent world』をきっかけとして一躍トップアーティストに登りつめたMr.Children。
彼らの最大の魅力は深みのある歌詞やさまざまなテーマを楽曲で表現することで、共感性の高いメッセージを発信しているところにあります。
そしてMr.Childrenはこれまで200曲以上のナンバーを制作しており、その多くはヒットソングとして知名度も高いです。
そんな彼らの初期のナンバーは、今でも色褪せない名曲がほとんど。
『虹の彼方へ』も同様で、今でも多くのファンを惹きつけるナンバーとして知られています。
Mr.Children初のタイアップソング
Mr.Childrenがデビュー初期に制作した『虹の彼方へ』は、初のタイアップソングとして作られています。
このタイアップと言うのが、1993年制作のアニメ『湘南爆走族9 俺とお前のGOOD LUCK!』でした。
Mr.Childrenのタイアップソングと言うとCMやTVドラマが多く、アニメの主題歌になるのはあまりイメージできない方も多いはず。
しかも『虹の彼方へ』は明るいテイストのサウンドなので、アウトローなアニメともマッチしているのかも想像しにくいですね。
実はMr.Childrenの名が世に広まったのはデビューから数年経った時期で、1992年のデビューから人気があったわけではないです。
おそらく『虹の彼方へ』のタイアップは、デビューしたばかりのMr.Childrenの知名度を広めるための戦略要素という面もありアニメのタイアップになったのでしょう。
同ナンバーはその後も、TV番組などのテーマ曲として選ばれてもいます。
ポジティブな気持ちにさせるサウンド
『虹の彼方へ』のイントロはドラムサウンドからスタート、優しい風合いと軽やかなテンポで爽やかな楽曲が特徴的。
そこに1960年代に大ヒットしたビーチボーイズのナンバーを思わせるサウンドを取り入れて、清々しいナンバーに仕上げています。
このため聴いているだけでもポジティブな気持ちにさせてくれるのが、『虹の彼方へ』なんです。
アルバム『Kind of Love』の収録曲『虹の彼方へ』
ポップなテイストの強い『虹の彼方へ』は、Mr.Childrenの2枚目のアルバム『Kind of Love』に収録されています。
『Kind of Love』は1992年12月にリリースされており、デビューから数えて約7カ月ぶりのアルバム。
全11曲の収録曲で、『虹の彼方へ』は1曲目のナンバーとして選ばれています。
同ナンバーは心地良いリズムと明るいテイストのサウンドなので、アルバムの一曲目として選ばれるのも納得がいきますね。
『虹の彼方へ』の歌詞を紐解く
聴いているだけでもウキウキしそうな『虹の彼方へ』。
歌詞にもMr.Childrenらしい深みのあるメッセージが込められているのか、早速チェックしていきましょう。
歌い出し
Walkin'on the rainbow
雨上がりの 路上に輝く
飛び出した My dream
この胸の Raindrops
目をふせても
何も変わらない
ゆずれない My soul
出典: http://lyrics.wikia.com/wiki/Mr.Children:%E8%99%B9%E3%81%AE%E5%BD%BC%E6%96%B9%E3%81%B8
『虹の彼方へ』の歌い出しはMr.Childrenナンバーでは珍しい、英語からのスタート。
「Walkin'on the rainbow」を直訳すると「虹を歩く」ですが、「虹」は手に掴むことも難しいのでおそらく「夢」をイメージしていると予測。
「飛び出した My dream」と続くので「雨」を絶望と当てはめると、「絶望の後に現れる夢」と解釈できます。
そこから「この胸の Raindrops~」とつながっていくので、「自分の夢は誰にも奪えない、揺るがないもの」と言う見方です。
Bメロ
凍えそうな 雨に打たれて
投げ出してた あの頃さ
出典: http://lyrics.wikia.com/wiki/Mr.Children:%E8%99%B9%E3%81%AE%E5%BD%BC%E6%96%B9%E3%81%B8