強く生きるってどんなこと?

6枚目の配信限定シングル

中田裕二【幻を突き止めて】歌詞の意味を解説!強く生きるってどういう事なんだろう…人生観を深く考える歌の画像

あなたは「強く生きる」とはどういう意味だと思いますか?

自分の意見をはっきり言う事でしょうか?それとも…?

今回、ご紹介するのは椿屋四重奏として活動をしていた中田裕二さんのソロ曲『幻を突き止めて』です。

配信限定シングルとして2019年4月17日にリリースされました。

バンド時代から定評のある中田さんの歌詞

彼が『幻を突き止めて』で描くのは、「生きづらさ」といったもの。

何の悩みもない幸せな人生を送っているという人も中にはいるのでしょうが、悲しいことに少数派です。

みんな大小違いはありますが、何かを抱えて生きています。

もしこの記事を読んでいるあなたに全く悩みがないとしても、この曲を聴くことで何か考えるきっかけになるかもしれませんよ。

それではまずMVからチェックしてみましょう。

まずはMVをチェック!

サボテンに囲まれて

どこかの植物園にいる中田さん。

たくさんのサボテンに囲まれた中でギターを持ち歌っています。

サボテン達は静かに中田さんを見守る観客のようにも見えますね。

時折映るのは美しい孔雀やフラミンゴ。

緑一色であるサボテン達との対比が印象的です。

MV後半に中田さんは一輪の赤い花を手にしますが、これが彼の突き止めた「幻」なのでしょうか。

海の波に赤い花たちがさらわれそうになっているのも印象的です。

暗闇で一人歌うシーンもありましたね。 それまで鮮やかな鳥たちが写っていたりしたので、余計に暗く感じます。

映像がレトロに見えるフィルターによって、どこかノスタルジックなMVでした。

歌詞を読むと、もっと味わい深くなるかもしれません。

それでは、次からは歌詞を解説していきましょう。

歌詞の意味を解説!

喧噪の波に揉まれて

サイレンの中で立ち尽くす
塞げば塞ぐほど鳴り響く
喧騒の波を泳いでは
打ち上げられた奴らの姿

出典: 幻を突き止めて/作詞:中田裕二 作曲:中田裕二

ここでいう「サイレン」は何を例えているのでしょうか?

「警告音」であると考えると、常に危険の一歩手前にいるようなイメージが湧きます。

この「サイレン」は個人に対してネガティブな干渉をする人間とも捉えることができるでしょう。

少しでも警告に反した言動をすると、何かしら非難や中傷を加えられると言う環境。

そういった圧力に屈してしまい、身体や精神を病んでしまった人々。

それがここで言う「奴ら」なのだと思います。

そんな彼らを横目で見ながら、歌詞の主人公は何を思うのでしょうか。

なんとなく、「そうはなりたくない」と思ってるように感じました。

いずれにしても、社会に対して「生きづらさ」を感じていることがわかりますね。

一体、この歌詞の主人公はどんな風に窮屈な世の中を生き抜くのでしょうか?

無理して笑う日々

つまらないのに笑って
わからないのに嘆いて
振りをすれば分かち合えるさ
ここから弾かれぬように

出典: 幻を突き止めて/作詞:中田裕二 作曲:中田裕二

主人公は自分の感情を偽って、なんとか環境に適応しようとしているようです。

学校や職場など周りと同じ反応をしないと仲間外れにされてしまう…

主人公は周りと合わないことに気づいていますが、他に居場所がないのか無理をして合わせています。

経験のある人は分かるかと思いますが、嘘をつき続けているようなものなので、とても疲れる状態です。

正直であることが正しいこととされているのに、実際に他の人と違う意見を正直に言うと叩かれてしまう。

なんだか矛盾していますよね。

著者はいつも自分に言い聞かせているのですが、自分と違う意見でも受け止めて尊重する気持ちを持つことが大事だと思います。

育った環境などで考え方は千差万別なのですから。

自分の考え方だけが正しいというわけではありません…

自分と違う意見を否定する方法しか持たないのであれば、(大げさですが)世界に平和は決して訪れないでしょう。

途切れない幻をつきとめていくような

確かなものを手に入れたい