6thアルバム「今から親指が消える手品しまーす。」収録曲

GReeeeN【オトノナルホウヘ!!!!】歌詞解説&パート分け紹介!生きろHUMAN!元気が出る曲の画像

「オトノナルホウヘ!!!!」GReeeeNの6thアルバムに収録されている曲です。

笛など多彩な楽器の音色が特徴的な、どこか和風な雰囲気のメロディとなっていますね。

アップテンポなリズムはどこかお祭りを思わせます。

楽曲としてはややユニークですが、ポジティブさと明るさはGReeeeNらしいといえるでしょう。

タイトルはカタカナですが、漢字に直すと「音のなる方へ」です。

「!」もしっかりメンバー数と同じ4本で、ここでも「4」にこだわっているのがわかります。

音がなる方向には、いったい何があるのでしょうか。

一見ポップな歌詞の意味を考えてみましょう。

音は元気の源

愉快な音楽がかかった時、人は何を感じるでしょうか。

突然なら驚くでしょうが、その後はだんだん気持ちが愉快になっていくかもしれません。

楽しくなってきて、次第に踊りだす人もいるでしょう。

踊りだすところまではいかなくても、気分はリズムに乗っていく筈です。

このように、音楽は心を明るくする力があります。

音楽がなる方角…「音のなる方へ」向かったら、落ち込んでいる人も元気になれるのでしょうか。

音で集合!

HIDE:
レッツゴー‼︎

HIDE:
これまった 始まったsummer time
お尻フリフリ 声あげろ say

navi、92、SOH:
wow

HIDE:
いい感じ 集まったboys & girls
お手手 上に上に 声聞かせろ say

navi、92、SOH:
wow

出典: オトノナルホウヘ!!!!/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

歌詞からすると、歌詞の時期は夏のようです。

暑くて昼の時間が長い季節は、気分も明るくなります。

気分が明るくなる季節は、楽しい音楽が似合う時期ともいえるでしょう。

気になる音が鳴れば、人は当然それが聞こえた方に意識を向けます。

あまりにも気になるなら、歌詞のように音源に向かう筈です。

これは人間だからというわけではなく、生き物としての本能でしょう。

こうして音を頼りに集まってきたのが「boys & girls」。

誘われて集まってきた彼ら・彼女らに対して、GReeeeN「君たちも声を出そう」と言います。

これはつまり、「あなたたちも僕らと同じく音源になろうよ」ということではないでしょうか。

声もまたです。

人が集まれば集まる程、出せる音もより大きくなります。

単に「wow」と言っているだけでも、大人数が言えば声量も自然と大きくなるでしょう。

しかしながら、GReeeeNの目的は人を集めることではありません。

音を出す、厳密にいうと「声を出す」ことの方に重きを置いているように感じられます。

声を出していたら、それに誘われて通りがかった人々が集まってきたに過ぎないのでしょう。

集まってきたから、「じゃあみんなで声を出そうか」という話になったのだと思われます。

では何故、声を出しているのでしょうか。

その答えは後の歌詞で分かります。

音を鳴らせば楽しい

HIDE、92:
ほらね なんだか ダンダン 面白く
んで なんでもいいから とりあえず
グンと はっちゃけちゃったら いいんじゃないの?
もう 123 単純に 楽しんで行こう

HIDE、navi:
あソレー!

出典: オトノナルホウヘ!!!!/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

声を上げていると、少しずつテンションが上がって楽しくなってきませんか?

思い切り声を出すのは、ストレス発散にもなります。

そんな目的がなくても、ただじっと黙っているより、叫んでいる方が心は軽くなるでしょう。

気分が盛り上がってきたら、心のままにはっちゃけた方がお得です。

周りも皆声を出しているので恥ずかしくもありません。

声を出して皆で楽しくなる、というのが本来の目的だったのでしょう。

そこに周りの人々が「なんだなんだ?」と集まってきて、皆で「楽しい」という輪が広がります。

皆が楽しんでいれば、更に他の人がまたその声に誘われてやってくるでしょう。

そして輪がどんどん広がっていく…。

「音」とは、使い方次第で大勢の人々の心を繋げることができるのですね。

どんな困難も打ち消せる

HIDE、SOH:
あちらさんも こちらさんも 音のなる方へ
そちらさんも どちらさんも ノリノリで クラッチ
そんなこんなで どんな困難も 忘れていけるように
ずっと笑って ずっころばしで ごまみそずいずいずい

出典: オトノナルホウヘ!!!!/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

「あちらさんも…」という歌詞は、人々が音に誘われてやってくる様子を描いているようです。

「さあこちらにどうぞどうぞ」と招いているGReeeeNの気持ちが感じられます。

次の「そちらさんも…」は既に楽しんでいる人々でしょう。

「クラッチ」とは自動車に使われる機械で、発進や停止など車の動作を支えるものです。

難しい言葉で「動力伝達装置」と呼びますが、これがあるから車は動けるようになります。

では「オトノナルホウヘ!!!!」はどうなのでしょうか。

推測ですが、既にノリノリな人は踊りだしているような雰囲気です。

音楽に乗って体を動かしたり止めたりと動く・止まるを繰り返しているのでしょう。

人間が車だとしたら、音(音楽・声)はクラッチとなります。

今の彼らは、耳で聞こえてくる音に従って動いているのです。

とても難しい話になりましたが、要するに「音楽に乗って踊っている」という意味。

それを「クラッチ」という言葉を使って表現しているのでしょう。

はっちゃけている時は、やはり無我夢中な状態です。

嫌なことも辛い記憶も困難も、その瞬間は忘れていられます。

それが一瞬だとしても、一度楽しくなれば試練も前向きな気持ちで対峙できるかもしれません。

また最後の「ごまみそ…」は、「ずいずいずっころばし」のことだと思われます。

古くから日本に伝わるわらべ歌で、「ごまみそ」は食べ物の「ゴマ」と「味噌」のことです。

「ずいずいずい」というリズムが印象的な曲なので、その部分を歌詞に取り入れているのでしょう。

「オトノナルホウヘ!!!!」は歌詞・メロディ共にどこか和風なテイストが入っています。

皆で笑おう