25thシングル「こころ」

ドラマ「ファースト・キスの主題歌に

【こころ/小田和正】結婚式にもおすすめな歌詞の意味とは?!月9ドラマ『ファースト・キス』主題歌!の画像

「こころ」は、2007年にリリースされたシングルです。小田和正のソロ作品としては、25枚目にあたりますね。

もともと小田和正はリリース間隔の長い傾向にあり、2000年代に入ってからシングルのリリースは1年間隔、長い時は2年の間が空くこともありました。

しかしこの年は、5月に「ダイジョウブ」、そして8月にはこの「こころ」と、4ヶ月という短いスパンでリリースされました。

ファンには、嬉しい年となったことでしょう。

この曲は、井上真央主演のドラマ「ファースト・キス」の主題歌に使用されました。

現在YouTubeなどで見ることはできませんが、MVは、小田和正本人が出演しているものと、井上真央が出演しているものがあるんですよ。

『自己ベスト・2』収録

「こころ」は、実はオリジナルアルバムには収録されていません。

同年にリリースされたベストアルバム『自己ベスト・2』に収録されました。

『自己ベスト・2』は、2002年にリリースして大ヒットを記録したベストアルバム『自己ベスト』の続編にあたります。

『自己ベスト』は、オフコース時代のからの曲も合わせて小田和正を代表する、ヒットソングがたくさん詰まった作品でした。

若い世代の方は、オフコース名曲「さよなら」「Yes-No」など、このアルバムで初めて知った、という方もいたかもしれませんね。

小田和正最大のヒット作「ラブ・ストーリーは突然に」など数曲は新録音され、オフコース時代の曲の多くはセルフカバーバージョンが使用されました。

時代に合わせた音作りにしたことも、幅広い年齢層に受け入れられた要因なのではないでしょうか。

オリコン週間アルバムチャートでは1位を獲得、なんとリリースから8年後の2010年には300万枚を突破し、超ロングヒットの作品となりました。

隠れた名曲を堪能できるベストアルバム

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その『自己ベスト」の続編として作られた『自己ベスト・2』も、オリコン週間アルバムチャートは1位となりました。

前作と同じく、70年代~80年代にリリースされたオフコースの作品は、アップデートされたセルフカバーバージョンを収録。

主にヒット曲、シングル曲でで構成された『自己ベスト』に比べ、ファンの間で名曲といわれている曲や、アルバム曲も多収録され、より小田和正の音楽を深く知ることができる内容となっています。

収録曲は以下の15曲。

01. こころ
02. ひとりで生きてゆければ
03. 生まれ来る子供たちのために
04. 愛の中へ
05. たそがれ
06. 君住む街へ
07. 恋は大騒ぎ
08. いつか どこかで
09. そのままの 君が好き
10. こんな日だったね
11. the flag
12. たしかなこと
13. まっ白
14. 大好きな君に
15. ダイジョウブ

出典: 自己ベスト・2/小田和正

聴きどころは?

小田和正自身が”自身のテーマ曲”と語り、その歌詞の内容と壮大な曲調で名曲と名高いオフコース時代の曲「生まれ来る子供たちのために」

コンサートなどで、この曲に感動して涙を流すファンの姿はよく見られます。

また小田和正の曲の中ではあまり見られない、アップテンポな「恋は大騒ぎ」や、自身初の監督作品である同名映画主題歌となった「いつか どこかで」

そして小田和正の透明感をこれでもかというくらい味わえる「まっ白」や胸が切なくなるような「大好きな君に」など、いろんな小田和正の魅力にあふれた1枚となっています。

ちなみにこの作品に収録された15曲の内、11曲がCMやドラマ映画などの主題歌やテーマソングとして起用されているんですよ。

「こころ」の歌詞

では、結婚式にも人気があるという「こころ」の歌詞を見ていきましょう。

人ごみを まぶしそうに 君が 走ってくる
降り続く 雨はやんで 夏の空に 変わった

初めから 分かっていた 君の 代わりは いない
確かなことは 何も 見つからないけど 君が好き

世界中で いちばん 大切な人に 会った
今日までの そして これからの 人生の中で

出典: こころ/作詞:小田和正 作曲:小田和正

”こころ”は、目には見えません。

自分の思っていることを、そのまま相手に見せる、ということは不可能です。

言葉にしたり、態度で示したりなど、何らかの方法で相手に伝えなくては伝わりません。

でも、相手からしたら、その言葉が本当かどうか、確かめようがありません。

他の人の心の中をのぞくことはできないのですから。

自分の心の中では、とっくに気付いて、自覚していた、君は唯一の人で、代わりいなんていないことを。

自分の中では確かな確信があっても、それはもしかしたら相手には信じることが難しいのかもしれません。目に見えないのですから。

そういう意味で、”確かなものはない”というのでしょう。

決して、君を想っている”こころ”が確かなものではない、という意味ではないのです。

これまでも、この先も人生で一番大切だと思える存在。

先のことは分からない、とよくいいますが、彼女がこれから先もずっと一番大切な人であることに、揺るぎない確信を持っています。

誰にも負けない”こころ”


君のために できることは ほんの少しだけど
こころは ほかの誰にも ぜったい 負けないから

それぞれの 想いは今 夏に ゆられるまま
離れて 近づいて 切なく ときめいて

あの夏 世界中で いちばん 大切な人に 会った
今日までの そして これからの 人生の中で

出典: こころ/作詞:小田和正 作曲:小田和正

確信を持っているからこそ、誰にも負けないと言い切れます。

そして、君の為に何かをしてあげたいと思う。

これは、本当に相手のことを大切に思っている証でしょう。

愛して、そばにいると、相手に何らかの要求をしてしまうこともあります。

自分の勝手な理想や、抱いている願望を押し付けて、相手を変えようとしてしまったりすることも。

でも、本当に相手のことを想っているからこそ、何かしてもらうのではなく、逆に何かしてあげたいと思う。

そのことが、相手を大切に思っていることを証拠付けているのではないでしょうか。