ノリノリのDREAMS COME TRUE

天国オン・ザ・ビーチ(サザンオールスターズ)のMVを徹底解説!見たことないほど豪華すぎる出演者に感動の画像

Bメロ3回目。

DREAMS COME TRUEのおふたりは勢いある歌詞を理解した上でノッています。

Gibsonのヴィンテージ・ギターを抱えた星野源

一瞬だけインサートされる木村カエラ

ほんの一瞬のショットでも彼女の存在は際立っています。

詩人として際立つ桑田佳祐

気がついたら ひとり砂に埋もれて
誰もいない 夜の渚
星を眺めてた

出典: 天国オン・ザ・ビーチ/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

この歌で唯一真面目なラインです。

聴く者の心に切なく訴えるその歌詞はさすが。

リスナーの視覚にその映像が浮かび上がる映画的なシーンでもあります。

上質な詩的ラインがそっと添えられる辺りがサザンオールスターズ桑田佳祐の絶大な人気の根拠です

半端ない祝祭感

圧倒的な迫力

天国オン・ザ・ビーチ(サザンオールスターズ)のMVを徹底解説!見たことないほど豪華すぎる出演者に感動の画像

2回目のサビ。

祝宴の趣がより強く演出されます。

平井堅吉井和哉が熱唱する姿。

実際に彼らが歌っているわけではないのに熱さが十分伝わってきます。

モーニング娘。OG、3人のダンス。

きらびやかな衣装とミラー・ボールが映えます。

次に映像のカットが細かく切り替わり、ゲスト陣を矢継ぎ早に映していくのです。

カット順に並べてみます。

増田惠子モーニング娘。OG斉藤和義奥田民生平井堅DREAMS COME TRUE

木村カエラ奥田民生星野源AKB48吉井和哉斉藤和義平井堅星野源DREAMS COME TRUE

多彩なゲスト陣が次から次へとインサートされるので祝祭感が半端ないです。

ゲストによってはきちんとサビの歌詞を口パクしている人もいるので臨場感があります。

観る者を圧倒する迫力が素晴らしい。

西城秀樹もパロディーの餌食に

燃える季節の中で(Go!Go!Go!Go!)
ハメをハズすもイイじゃない(Go!Go!Go~!)
ここは天国オン・ザ・ビーチ
ヒデキ ブルー・スカイ・ブルー

恋はリズムに乗せて(Go!Go!Go!Go!)
ありったけの想いを(Go!Go!Go~!)
いとしあの娘に叫ぼう(Oh, yeah!)
アワビ Oh, so sweet

出典: 天国オン・ザ・ビーチ/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

西城秀樹の「ブルースカイ ブルー」が歌詞に登場します

彼がアイドルから一皮むけて本格的な歌手へと一歩踏み出した頃の曲です。

「ブルースカイ ブルー」は1978年の曲ですから、サザンオールスターズのデビューと同じ年。

桑田佳祐の思い入れも深い曲なのかもしれません。

間奏では木村カエラモーニング娘。OGたちが踊ります。

パパイヤ鈴木のちょっとダサい振り付けがこの曲にマッチしているのです。

フェリーニ映画のエンディングのよう

日本人はピースサインしがち

天国オン・ザ・ビーチ(サザンオールスターズ)のMVを徹底解説!見たことないほど豪華すぎる出演者に感動の画像

最後のサビではオールスター・キャストが最後のひと盛り上がりをします。

イタリアの巨匠・フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」の有名なラストシーン。

あのサーカスでの大団円を思わすようなハッピーな演出です。

奥田民生AKB48星野源平井堅増田惠子木村カエラ

DREAMS COME TRUE斉藤和義吉井和哉

AKB48によるサインポーズが決まったら吉井和哉が間髪入れずにピースサイン。

最後は瞳が「盛れる」プリクラにガッツ石松が登場。

プリクラのストロボが焚かれてシャッターがおりると瞳が盛れているガッツ石松のピースサイン。

日本人は写真を撮られるときに自然とピースサインをしがちです。

天国はこんな場所であって欲しい

走れ真夏のドライブウェイ(Go!Go!Go!Go!)
愛をこの手で掴もう!!(ファイト~!)
熱い砂の浜辺で
あっちっち Go 広い海 Go(Yeah!)

好きなあの娘とふたり(Go!Go!Go!Go!)
ここでガツンとキメよう!!(Go!Go!Go~!)
マイ・ベイビー・バラバラ ロックンロール(Oh, yeah!)
タコもスイム スイム スイム(天国オン・ザ・ビーチ)

(B・E・A・C・H)

出典: 天国オン・ザ・ビーチ/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

元気がみなぎる内容に往年のヒット曲をいっぱい詰め込んだ歌詞

伝えて残るものは祝祭感。

何せタイトルからして「天国オン・ザ・ビーチ」なのですから。

天国が本当にこんな場所であったら楽しいのですが、そうとはいかないはずです。

それでも桑田佳祐サザンオールスターズは天国を斯様に描きます。

還暦間近な時期でも若さあふれるMVや歌詞に仕上がりました。

ゲストたちも忙しい日程の中、出演を断るアーティストはいなかったそうです