ONE OK ROCKの「皆無」はどんな曲?
皆無っ!
「皆無」はONE OK ROCKの3枚目のオリジナルアルバムである「感情エフェクト」に収録されている曲です。
アルバムの発売は2008年11月12日ででした。このアルバムはオリコンチャート13位を獲得。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E6%83%85%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88
ONE OK ROCKのブレイク前夜ですね。
「皆無」は歌詞が全て日本語です。英語の歌詞が多いONE OK ROCKですが日本語のみの曲もあります。
日本人には日本語の方が理解しやすいので、あえて日本語にしたのではないでしょうか。
メッセージ性の強い曲なので多くの人に深く歌詞が刺さるようとあえてTAKAが英語を使用しなかったのかもしれません。
それでは「皆無」の世界を見ていきましょう!
「皆無」の歌詞の意味とコード譜をチェック!
歌詞を深掘り!!
激しい攻撃的な歌詞の心情を探っていきましょう!
F#m7 D
この地球(ほし)がもしも明日 全てを終わらそうとすれば
E A EonG#
どれだけの怒り・悲しみを残していくだろう?
F#m7 D
それ聞いてこの星で 自分の命と引き換えに
E A EonG#
地球(ほし)を守ろうとするやつがどれだけいるだろう?
D A C#7 F#m7
なんだかんだ言ったってキレイ事!!
D A E
誰かやってみせてくれ!!
出典: 皆無/作詞:TAKA 作曲:TAKA
戦争や貧困など世界には様々な問題があります。そんな問題に対してTAKAの憤りを強く感じますね。
「地球を終わらせようとすれば」と歌います。
終わらす手段は何でしょう?核ミサイルで世界中を終わらす?巨大な隕石が落ちてきて終わる?世界大戦が起きて終わる?
いろいろな可能性が思い浮かびます。
そんな地球の危機に自分の命を投げ出して守ろうとする人がどれだけいるのか?と疑問を投げかけます。
「地球を守ろう!!」なんて簡単に誰でも言うことができるスローガンです。
言葉だけなら何とでも言えますよね。そこに行動が伴っていなくても、言っただけで何かをした気になるかもしれません。
しかし、言葉だけではこの世界のチリひとつも変えることはできません。
確かに言葉は人を動かす力を持っていますが行動でしか地球は救うことは出来ないのです。
そんな他人任せの気持ちを批判しているのでしょう。
「誰かやってみせて!」と挑発しています。
ここにはTAKA自身へのいらだちも含まれていると思います。自分自身に対しても「やってみろよ!」と投げかけていますね。
サビ
D E
ココは皆無・カイム
C#m7 F#m7 D E F#m7
誰もが口先だけで 自分の事で精一杯
D E
それじゃ何を言えど
C#m7 F#m7 D E
何も変わりはしないさ 子供遊びは止めろよ
出典: 皆無/作詞:TAKA 作曲:TAKA
「皆無」とは何もないこと。誰もが自分のことで精一杯で行動に移さない!と批判しています。
生きることって大変です。
自分自身のことも精一杯なのに地球のことなんて、かまっていられないというのが多くの人の本音かもしれません。
ですが、本当にそれでは何も変わりません。
そんなことをTAKAは承知であえてこの歌詞を書いたのだと思います。
みんな大変なのは分かるけど今のままじゃ何も変らないと。地球がどうかしてからでは遅いのだと。
しかし、残念ながら現実的に人間は危機が目の前に現れないと行動しません。
温暖化は問題だと思っていてなんとかしなくちゃ!と考えていても日常の生活には大きな影響は今のところないので行動は起こしません。
それが現実です。
TAKAの気持ちは痛いほど分かりますが人間の行動を大きく変えるには大きな変化が必要なんです。
現実を変えるのは本当に難しいことですが、変えなければいけないのも事実です。
F#m7 D
本当はこの地球(ほし)も 誰かが作ったニセモノで
E A EonG#
金魚のように水槽で 飼われてたとして
F#m7 D
たまにくる雷や各地を荒らす地震でさえ
E A EonG#
実は飼い主がイタズラで 遊んでるだけで
D A C#7 F#m7
考え出したら止まらないけど
D A E
もしそうだとしたら…
出典: 皆無/作詞:TAKA 作曲:TAKA
もし、この地球という世界が誰かに操らていて災害もすべて大きな力で起こっているとしたら怖いですよね。
ここの歌詞は反語的に「そんな操られている世界はないのだから自分たちで変えられる!」ということも訴えたいのでしょうね。
自分たちで何とかできるという希望をTAKAは歌いたいのでしょう。
そしてここにもう一つの意味を私は見い出します。
「操られている世界」というのは「力のある大国の思惑によって操られている」という喩えでもあると考えます。
アメリカ、ロシア、中国の大国の意志によって世界は大きく左右されています。
アメリカが「黒」を「白」といったら「黒」が「白」になります。
力のない国は強大な力をもった大国に従うしかないのです。力で抑え込まれているのですね。従わない場合は攻撃されますから。
このような現実への思いも歌詞の中へ刻まれていると考えます。
D E
まさに悪夢・アクム
C#m7 F#m7 D E F#m7
僕らの成長・進化さえも 癒しの一つでしかなくて
D E
これじゃ何をしえど
C#m7 F#m7 D E D
最終的なみんなの運命は 葬り去られてしまうだけ
出典: 皆無/作詞:TAKA 作曲:TAKA
そんな大国に支配されている現実は悪夢以外にありえません。
いくら人間が進化しても成長しても最後には何が待っているのでしょうか?
世界中の人々が破滅の道へと進んではいないでしょうか?
TAKAは「皆無」という曲で警鐘を鳴らしています。
TAKAの怒りをストレートに感じますよね。