SOH:
都会(まち)の景色も 見慣れてきたころ
帰りたくもなるけど もう少しやってみるよ

出典: 一番星/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

ここはSOHが歌うパートです。

1行目のから分かるのはこの街に出て来て、慣れるくらいの時間が経っているということですね。

しかし少しホームシックになっているのも伝わってきます。

景色は見慣れてはきたものの彼を取り巻く環境にはまだ馴染めない部分があるのでしょう。

新しい環境、新しい人々との出会い…。

そんなにすぐに慣れるものではないことは想像に難くありません。

少し弱音も吐きたい頃でもあるのかもしれませんね。

故郷が恋しく、孤独を感じない日々が懐かしくもあるのです。

でも主人公はそんな気持ちも前向きに転換しています。

まだやれる。もう少し頑張れる。

そんな気持ちが最後の1行からは伝わってくるようです。

あなたからも見えるように、一番星になろう

HIDE、navi、92:
受話器の向こう愛が溢れる 耳すまし慣れた声で
『相変わらずなアナタだから アナタの事を待ってるから』
いつもすぐ 隣に居て 僕の夢 聞いてくれたね
一番星になって光れば あなたの故郷(まち)からも見えるかな

出典: 一番星/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

ここはHIDE、navi、92のラップパートです。

アップテンポでカジュアルに響くメロディーの中歌うラップは優しささえ感じられます。

ここでは「あなた」が恋しくて電話をかけたのであろうことが想像できますね。

聴きなれた声の彼女も主人公の声を聴いてきっと嬉しかったことでしょう。

受話器から伝わってくる愛情によってそれが伝わってきます。

そして彼女は3行目のように彼を励ましてくれたのでしょう。

弱音を吐いたわけではなくても、きっと声の感じから彼の今の状況を汲み取ってくれたのです。

頑張れでもしっかりしなさいでもなく、「待っている」という言葉。

この言葉には彼を心配しながらも支えたい、そして夢の邪魔はしたくないという気持ちが感じられます。

そして4行目に綴られているように、彼女はいつだって主人公の夢を支えてきたのがわかりますね

その夢はいつの間にか彼女の夢にもなっていったのではないでしょうか。

だから最終行のように「自分が星のように輝けば彼女のいる場所からも見える」かもと思えるのです。

彼女に語った夢、そして彼女がそれを聴いて応援してくれることが今の彼の支えになっているのですね。

ゆっくりだけど確実に夢に近づいていくからね

HIDE:
一歩ずつ また一歩ずつ だけど

出典: 一番星/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

囁くようにHIDEが歌います。

歩む歩幅は小さいけれど、確実に前進していくんだという意思が伝わってくるよう。

前に進む方法はいくつかあります。

ただひたすら進む方法もあれば、回り道をしたり時には引き返してみたり。

大股でどんどん進むこともあるし、主人公のように踏みしめる様にゆっくりと進むこともあるのです。

これが意味するものは、夢を手にするまでの時間が重要なのではないということ。

重要なのは確実に近づいていき、夢を叶えることなのです。

君のために輝く一番星になるよ

GReeeeN:
ほら 一歩ずつ また一歩ずつ 
小さな歩幅じゃ まだかかりそうだ
待っててね 夜空にキラリ 
遠くからも見える 星になるよ

一歩ずつ また一歩ずつ
小さな歩幅でも 歩いてくから
待っててね この空こえて
遠くからも見える 星は今日も唄う

出典: 一番星/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

最後は全員で歌うパートになります。

主人公は今の自分のやり方ではまだまだ夢には遠いと感じているのでしょうか。

そこからは少しの焦りのようなものも感じます。

それでも3行目のように彼女に伝えるのは、まだあきらめているわけではないからでしょう。

前述の歌詞でも強い意志が感じられたように、ここでもそれは継続中です。

時間がかかったとしても必ず夢を叶えてみせる。そんな気持ちが伝わってきますね。

彼の夢がいつの間にか彼女の夢にもなっていると解説してきました。

そして一番星とスターを掛けているのではないでしょうか。 

一番輝く星、つまりスターになってどこにいても彼の活躍が見えるように。

とすると、これはGReeeeNのようにスターになる夢なのかもと想像できます。

彼らが音楽と出会い音楽の世界で一番星になるという夢のストーリーなのかもしれません。

それを裏付けるように最終行では「星(スター)は歌う」と綴っています。

歌手として輝く存在になることが彼の夢であり、故郷に置いてきた彼女の夢でもあったのです。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回はGReeeeNの【一番星】を歌詞の解説とともにお送りしてきました。

空で一番輝く星は、GReeeeNそのもので夢の象徴だったという解釈です。

一番星とスターを掛けて、さらにそこに恋愛の要素と夢を掴むまでの道のりを描くストーリー。

マイナーな楽曲ではありますが、GReeeeNらしい想いのこもった1曲といえるでしょう。

OTOKAKEには他にも彼らの楽曲記事が多く存在します。最後に2つをご紹介しましょう。

ここまでご覧いただきましてありがとうございました。

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