闘病生活から完全復活したアヴリルの楽曲を振り返る!
10代で衝撃的なデビューを飾り、その後も世界的なヒットを立て続けに残しながらシーンを駆け抜けてきたアヴリル・ラヴィーン。
洋楽に馴染みが薄いという方でも、彼女の楽曲を聴けばわかるという方は多いのではないでしょうか。
近年はマダニに刺されたことが原因で感染症のライム病を発症し、闘病生活を送っていた彼女は活動も息をひそめていました。
そんな闘病生活の甲斐もあって、2018年には完全復活!
9月には最新アルバムからのシングルとして「Head Above Water」を公開と、今後またこれまでのように活躍してくれることを期待させました。
3rdアルバム「The Best Damn Thing」よりバラード曲「When You're Gone」を紹介
今回そんな彼女の楽曲から紹介するのは、2007年にリリースされた3rdアルバム「The Best Damn Thing」よりシングルカットされた「When You're Gone」という曲。
このアルバムからのシングルカットと言うと、大ヒット曲の「Girlfriend」が注目されがち。
それこそ特別アヴリルを聴こうと意識しなくても至る所で耳にする楽曲です。
日本のテレビ番組でも幅広くタイアップとして使われていましたね。
アヴリルはキュートでポップなだけじゃない!
そう、アヴリルと言えば大半の人が思い浮かべるのは「Girlfriend」のようなキュートでポップな音楽性。
そして当たり前ですが、アヴリルの音楽性はそれだけではありません。
今回紹介する「When You're Gone」はしっとりとしたバラードナンバー。
同時期にヒットした「Girlfriend」の陰に隠れてしまいがちなこの曲ですが、これもしっかりと名曲ですよね。
「Girlfriend」のイメージを持っていたという方も、この曲を通してまた違った彼女の一面を感じてみてください!
王道で聴かせられるのは音楽性の高さの表れ
どちらかと言うとパンクなイメージが強いからか、グランドピアノに向かうアヴリルの姿もギャップがあってグッときます。
楽曲は穏やかに始まり、サビでは高ぶりと広がりを見せるまさに王道バラードといった感じ。
奇をてらわずして楽曲に説得力を持たせられるのもまた、彼女の音楽性の高さを物語っています。
そして洋楽を聴いていて気になることと言えば、やはり歌詞の内容ではないでしょうか。
英語の曲は好きだけど、意味はわからずになんとなくで聴いているという方もきっとおられるでしょう。
意味がわかれば楽曲もきっとまた違った聴こえ方がしてきて、さらに楽しめるはず。
いつも一人になりたがっていた主人公…彼が出て行って感じたことは?
お互いに干渉しない関係だった二人
always needed time on my own
I never thought I'd need you there when I cried
And the days feel like years when I'm alone
And the bed where you lie
Is made up on your side
出典: When You're Gone/作詞:LAVIGNE AVRIL RAMONA、WALKER BUTCH 作曲:LAVIGNE AVRIL RAMONA、WALKER BUTCH
「いつだって一人の時間が大切
泣きたいときにあなたにそばに居てほしいなんて思ったことないよ
そうやって何年も一人で過ごして来たように思えるの
そう、あなたのベッドもあなたの居場所にあるしね」
主人公は彼と同棲をしながらも、一人の時間を大切にしたいと思って過ごしてきました。
ベッドも別々で、一緒に寝るなんてこともありません。
お互いに干渉しすぎないカップルだったということですね。
依存せずにそれぞれで成り立っていることを考えればこれもまた良好な関係。
泣きたくなるときだっていつも一人で乗り越えて来た主人公は、例え彼が居なくなったとしても自分は大丈夫だとすら思っていたのではないでしょうか。
別々に過ごしているように思えて…
When you walk away
I count the steps that you take
Do you see how much I need you right now?
出典: When You're Gone/作詞:LAVIGNE AVRIL RAMONA、WALKER BUTCH 作曲:LAVIGNE AVRIL RAMONA、WALKER BUTCH
「あなたが行ってしまうとき
その足取りを追い掛けてしまう自分が居たの
今どれぐらい、私があなたを必要としているかわかる?」
「一人の時間が大切」という思惑とは裏腹に、主人公は彼が出掛けるときにはいつもその足取りが気になっていたようです。
一緒に暮らしてもラブラブのカップルというわけではない…けれど、彼を近くに感じられること自体が彼女の拠り所になっていたのでしょう。
当たり前に感じる存在ほど、失くなってしまうとその大切さが身に染みるもの。
家族などを思い浮かべてみるとこれに近しい感覚も理解できるのではないでしょうか。