BiSH「スパーク」
「スパーク」
今回ご紹介するのは、BiSHの「スパーク」です。
BiSHの『Brand-new idol SHiT』の1曲目に収録されたのがこの「スパーク」です。
この『Brand-new idol SHiT』は、彼女たちの1stアルバムでした。
記念すべき1作目の1曲目である「スパーク」には、何か特別な意味が隠されているのではないでしょうか。
今回はそんな「スパーク」の歌詞の意味を解説していきます。
彼女たちの門出の1曲。
そこに込められた気持ちとは、一体どのようなものだったのでしょうか。
「スパーク」のMVはこちら
こちらのMVは、BiSH本人たちは歌わない珍しいものとなっています。
beat mints boyzというのは、BiSHのマネージャーとプロデューサーによるユニット。
2人が、BiSHの「スパーク」を公式でカバーしたMVとなっています。
BiSHの本人たちも出演しているにも関わらず、歌わない斬新さで話題となったMVです。
まさしく、パンクといっても過言ではない尖り具合ですね。
「スパーク」1番
何かが始まる
新しい 何かが俺の中で目覚めた 時代が回る 世はあける また非は昇る
涙の訳が 世界を変えるよ ファニーさ
出典: スパーク/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
まず、1番の冒頭の歌詞からです。
冒頭から主人公の心の内の変化について表現されています。
そして、それは彼にとって世界が変わっていくような大きな変化だったのでしょう。
突然、新たな感覚を手に入れた主人公。
世界との関係を通して、周囲の色がパッと変わるような感覚が表現されています。
そして、2行目から伝わるのは、悲しみなども笑いに変えるようなポジティヴさ。
前を向いて、世界を変えていこうとするような力強さが感じられます。
ここからどのようなストーリーが始まっていくのでしょうか。
不安を背負って
不安だな どこまでゆけるかは 不安と安 それ君の中にある?
出典: スパーク/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
前述のパートと合わせてここまで読んでみると、この主人公の姿がBiSHのメンバーと重なることがわかります。
デビュー当時のBiSHの気持ちを代弁しているといえるでしょう。
デビュー間もない彼女たちにとって、アイドルとしてのこの先の未来がどのようになっていくのか。
少し先のことさえ、想像もつかなかったでしょう。
その不安に溺れるような毎日。
現状に安心する気持ちはあるのか、自問自答をしているのでしょう。
息吸えるか、確かめる
出典: スパーク/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
不安に押しつぶされてしまいそうな日常。
そんな中で、どうにか平静を保とうと深呼吸をする主人公。
それができることで、まだ自分は正常であると認識する。
自分自身で自覚して何かを行えるということ。
それによって自分自身が何かにコントロールされている訳ではないと思い出せる。
今から始まる日々へ大きなプレッシャーを感じているのでしょう。
そこに不安を感じながらも、前へと進もうとしている。
意志の強さが感じられます。