このまま消えてしまえ 愛のない罪のない言葉たち
空虚は雲の彼方 痛みを痛みでこらえよう
出典: スパーク/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
日々の中で、不意にかけられる言葉たち。
見ず知らずの誰かから、心ない言葉をかけられることもあります。
しかし、そこに悪気がないことも分かっているのです。
けれど、そんな言葉に不意に傷ついてしまう。
どうすることもできず、ただ堪えなければいけないのです。
2行目からはそんな虚しさを克服していく様子が描かれているのでしょう。
そうやって蓄積されていった痛みを、他の痛みで消していく。
そんな力強さを感じさせるサビとなっています。
BiSHにとってのパンク
そう今しか立ちむかえない 待ってなんかいられない
出典: スパーク/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
そしてそんな言葉たちに対して立ち向かうこと。
それは、今しかできないことだと自覚しているのです。
BiSHになる前の彼女たちは、心ない言葉をかけられても我慢するばかりだった。
しかし、今ではそんな言葉たちに対しても、BiSHとして対抗することができる。
彼女たちのパンクの精神がここからも伝わってきます。
前のめりにこのチャンスを生かしてやるという心意気まで感じます。
「スパーク」2番
怒りを原動力に
新しい 何かが俺の中で目覚めた 自分が回る 世は更ける また非は沈む
怒りの訳が 世界を変えるよ ファニーさ
出典: スパーク/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
ここからは2番の歌詞パートです。
1番の歌詞をベースに、2番では細かい箇所に違いが見られます。
そこには1番のサビの歌詞に続いて、反抗心というものが強く感じられるようになりました。
特に2行目で登場する「怒り」というのはキーワードとなっています。
1番では悲しみを克服していた主人公。
ここでは「怒り」によって、前のめりに世界へと干渉していこうという気持ちが表れています。
ここからも、彼女たちらしいパンク精神が伝わってくる表現です。
世の中に対する「怒り」が原動力の1つとなっている。
そして、ただ怒るのではなく、その状況を楽しんでさえいる。
そんな様子が伝わってきます。
BiSHとして生きていく
不安だな どこまでゆけるかは 不安と安 それ俺の中にある?
出典: スパーク/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
ここも1番の歌詞とほぼ変わらない表現となっています。
「君」が「俺」に変わっていますが、ほぼ同じ表現です。
自分の中に目覚めたものを楽しみながら、未だ不安を払拭できずにいます。
現状を楽しみつつも、安心と不安という2つの感情の間で揺れているのでしょう。
BiSHとしての物語が始まったばかりの彼女たちがそういう感情を抱くのは当然のことかもしれません。
血がめぐるの確かめる
出典: スパーク/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
そんな新しいことだらけの日々の中で、自身の中に駆け巡るものを感じること。
それは、自分が生きているということを実感する上で大切なことです。
それは自分という存在を認識し直すということでもあります。
普段の生活では、社会の波に流されたり、その場の空気に流されたりします。
しかし、そこから1歩立ち止まって自分という存在を確認する。
それは意外に私たちが忘れてしまうことです。
何かの道具や機械ではなく、自分は生きていることを実感する。
それが大事だといいたいのでしょう。
サビ(2番)
空っぽな言葉への抵抗
このまま消えてしまえ 愛のない罪のない言葉さえ
空虚は雲の彼方 痛みを痛みでこらえよう
出典: スパーク/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ