【宇多田ヒカル】この歌詞の意味がすごい！「道」「あなた」「光」など人気曲の歌詞のすごさを紹介♪

さすがに、母親に捧げる作品の1曲目を飾るに相応しい、愛と感謝に溢れた歌詞です。

私たちはもれなくみんな、母親の胎内から生まれてきたのですから、自分が始まったのは、「母親」から生まれ出た時だったと言えます。

ここは、宇多田ヒカルの本音でしょうか。

「調子に乗ってた時期」があったから、「人間活動」に入ったようなので、その間にこの答えを見つけたのでしょう。

これは自分の人生を重ねたのでしょうか、それとも母親の声がそう言っているのでしょうか。

敢えて「在りゃせぬ」という言い回しが良いですね。

こうやって、彼女はずっと母親と共にいるのでしょう。

自分を産み、育ててくれた母親は、自分のルーツです。

しかも同じ歌手という職に就き、喜怒哀楽を感じると、より一層近くに感じられるのかも知れません。

だから、「明るく、元気よく」再スタートできたのでしょうね。

2017年12月に配信された、配信限定シングルとしては8作目となる「あなた」は、大人気となった映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』の主題歌として描き下ろされました。

年齢の離れた夫婦の、生死を超えた愛情を描く感動作でしたが、ラストにこの楽曲が流れて一斉に涙腺が崩壊してしまった方も少なくないはずです。

あまりにも歌詞が映画の内容やテーマに合っていたことや、宇多田ヒカルの独特な歌唱が、その感動を増幅させたのかも知れません。

また、ソニー「ノイキャン・ワイヤレス」CMソングとしても起用されましたので、映画を鑑賞していなくても、テレビのCMで聴いたことがあるという方も多いでしょう。

ショートヴァージョンのPVはこちらです。

では、歌詞を見ていきます。

「あなた」がいない世界では、どんな願いも叶わない──つまり、叶えたい願いはみんな、「あなた」と一緒に叶えたいものだから。

それならば、たとえそこが地獄の果てであろうとも、私はあなたを守りたい。

そんな決意が冒頭から語られ、その相手がどんなに愛されているのかを実感しますね。

なんとストレートな歌詞でしょうか。

ただ、「あなた」がそこにいるだけでいいと、何も特別ではない普通を求めています。

地位も名誉もお金も不要。

大概の問題は取るに足りない、とまで言い放ちます。

それほどに、「代り映えしない明日」がいかに大切なものなのかを痛感させられます。

たとえそこが荒野の真ん中だとしても、手を繋いで一緒に歩めるのなら、世界は息を飲むほどに美しく感じられる。

だって、私の手を握り返してくれたのだから。