初のフルアルバム
バンド結成から2年、flumpoolにとって初のフルアルバムがリリースされます。
そのアルバムタイトルは「What's flumpool!?」。
flumpoolの初期の名曲「見つめていたい」はこの記念すべきアルバムに収録されました。
そして、このアルバムには驚きのエピソードが残っています。
まさかのマライア・キャリー超え
1stアルバム「What's flumpool!?」でflumpoolはある記録を打ち立てることになります。
世界最長収録時間。
これまではマライア・キャリーが1998年に発表した「The Ones」がこの記録を保持していました。
その記録は79分56秒。
これに対して「What's flumpool!?」の収録時間は79分58秒。
flumpoolは単一アーティストによるアルバムとして、マライア・キャリーの記録を塗り替えたのです。
現在では他のアーティストによって新記録が樹立され、世界最長ではなくなりました。
このことは当時もセンセーショナルに報じられ、印象に残っている方も少なくないのではないでしょうか。
溢れる想い
「好き」では表現できない想い
好きだ
というだけじゃない想いほど
カサブタの隙間に染みて
出典: 見つめていたい/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
曲の冒頭からストレートな想いが綴られています。
好きということに間違いはないけれど、その言葉だけでは言い表しきれない感情。
誰かを好きだという気持ちをどう表現していいのか分からない。
そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
どんな想いで恋する人を見ているのか。
それが、次の歌詞に表れています。
ただ手を拡げて映したい
いくつもの仕草
出典: 見つめていたい/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
ただ見ているだけで幸せな気持ちになる。
素敵だなって素直に想える。
一つ一つの仕草を見逃さずに目に映していたい。
そんな気持ちが飾り気のない言葉で語られています。
咲き誇る花
よろこびも
悲しみも
星のない夜も
君という
花が咲く
涙が色付く
二度と無い
一瞬を
まっすぐに咲き誇れ
出典: 見つめていたい/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
さらにサビではその想いが爆発します。
溢れる想いが言葉になっていく。そのとめどない感情に胸を打たれます。
想いの丈を高らかに歌い上げた愛の讃歌とも言えるでしょう。
しかし、同時に感じるのは単なる讃歌には思えないほどの切迫したような感情。必死さ。
どうしてこんなにも愛の言葉に身悶えるような様子が見え隠れしているのでしょうか。
ひとつの願い
かなわない輝きを
見つめていたい…ただ傍に
永久(とわ)に
出典: 見つめていたい/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生