女性と「君」は深いつき合いだったのに今はそうではないことがわかってきました。
別れたんですね。
ここで思い出されるのは「あの時」のこと。「そっちが泣きそうになってた」のは「ずるい」。
つまり別れを切り出したのは「君」。女性はフラれたと考えられます。
確かに別れ話を持ち出すほうが泣きそうになったり変な顔をして取り繕ったりするなんて……。
ずるい!それはフラれるほうがすることですから。
そう考えると「ずるい」にまつわる謎は解決したのでは?といったん納得することができます。
「ずるい人」は本人?
ところがまだ続きがあるんです。最後の2行で大どんでん返し!
結局「悲しい曲」を歌っているのは誰?どれが「悲しい曲」だった?誰が「ずるい人」だった?
根本的な謎が改めて浮上するのです。問題のラストがこちら。
そして悔しいけど
今日も君の事を歌ってるよ
出典: ずるい人/作詞:上野はゆね 作曲:上野はゆね
「悔しいけど」の「くや」のところでまた息が漏れるような歌声になるところがシビレます。
なんて言っている場合では……。
最後に「君の事を歌ってる」と歌っているのはTETORAの上野はゆねさん。
ん?
「君に書いた歌」を歌っている「本人」って実は上野はゆねさん自身のことだった?
確かに「自分の歌みたいに気に入って」歌われているご様子。
自分へのツッコミだった?
もしかして冒頭の歌詞では「本人が歌うなよ」と自分自身にツッコミを入れていた?
大阪人だけに。いや正確には京都の人ですが、全国的には同じ関西人。
「もっと嫌がったり悲しんだりしてよ」は元カレに向けたメッセージ……。
「君」についての「悲しい曲」をこうしてリリースして歌うことを元カレには嫌がって欲しい。
だって「君に書いた」プライベートな「悲しい曲」なんだから。
あるいは「もっと嫌がれよ。自分!」とここまでツッコミを入れていた説すら浮上します。
まあ、こちらはそんな疑惑もアリ。くらいに留めておきましょう。
いずれにしても「悲しい曲」の中身は「ねえあの時さ」から「もう知らないよ」まで。
改めて最初からおさらいする必要はありますが、この解釈のほうが全体的に意味はつながりそうです。
「本人」も「ずるい人」?
「悲しい曲」のなかでは「ずるい人」は「君」で、そう思うのは女性です。
ただそんな「悲しい曲」を歌っている、と歌っているのは上野はゆねさんご本人。
そんな自分も「ずるい人」というダブルの意味を込めてタイトルがつけられたのかもしれません。
ややこしすぎる話ですが……。
最後に
聴けば聴くほど謎が深まるTETORAの「ずるい人」。
最後2行で大どんでん返し。
という本人の本人による本人のためのツッコミ説を有効とするなら……。
これは「悲しい曲」というより本当に「ずるい曲」だったことになるかもしれません。
前半で展開した「君」=バンドマンが歌っている説であれば「悲しい曲」のままですが。
一見シンプルなラブソングなのに、実は奥が深いスルメ曲。
改めて最初から聴いて、どちらの説がしっくりくるかご想像ください!
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