きのこ帝国「猫とアレルギー」

「猫とアレルギー」は、きのこ帝国のメジャーデビューアルバムで2015年11月11日にリリースされました。

タイトルチューンのほかには、「獣の腕のなか」「夏の夜の街」、「ドライブ」、「桜が咲く前に」など全12曲を収録しています。

インディーズの頃からのファンにとっては、賛否両論のあるアルバムです。

「雰囲気が大きく変わって、個性が薄れた気がする」、「こんなポップな歌も歌うんだ」、「完成度が高い」などなど…。

その中で表題曲「猫とアレルギー」の複雑で切ない歌詞の内容にも、注目が集まっています。

歌詞が切なくてキュンとする」、「猫の気持ちが表れていてさびしさが伝わってくる」など、共感できる感想が多数ありました。

きのこ帝国について

猫とアレルギー(きのこ帝国)の歌詞が意味深…?!コード譜情報あり♪ ピアノ・ベースカバー動画を検索!の画像

きのこ帝国は、2012年5月にミニアルバム『渦になる』をリリースしインディーズでデビューした男女4人組のロックバンドです。

2013年2月には、ファーストフルアルバム『eureka』をリリースします。

そして、2015年4月、EMI RECORDSよりシングル「桜が咲く前に」をリリースしてメジャーデビューを果たしました。

メンバーは、女性がボーカル・ギターの佐藤千亜妃(さとうちあき)とギターのあーちゃん

きのこ帝国の全楽曲の作詞・作曲を担当しているのは、佐藤千亜妃です。

男性が、ベースの谷口滋昭(たにぐちしげあき)とドラムの西村“コン”

バンド名の由来は、2007年に結成した当時のギターのあーちゃんの格好が、きのこみたいだったからなのだそうです。

また、1989年に結成されたロックバンドゆらゆら帝国」の影響もあるのだとか。

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最新アルバムは『愛のゆくえ』

猫とアレルギー(きのこ帝国)の歌詞が意味深…?!コード譜情報あり♪ ピアノ・ベースカバー動画を検索!の画像

きのこ帝国の最新アルバム(2017年11月現在)は、2016年11月2日にリリースされた『愛のゆくえ』です。

「曲全体に一貫性があっていい」、「きのこ帝国らしいサウンドが素敵」、「初期のきのこ帝国っぽくていい」など、こちらも大好評。

収録曲は、「LAST DANCE」、「雨上がり」、「誌がふたりをわかつまで」など全9曲です。

「猫とアレルギー」の歌詞は?

話せなくていい 会えなくてもいい
ただこの歌を聴いてほしいだけ
あなたの顔や あなたの声が
夢に出る夜はどうすればいいの。

出典: https://twitter.com/torokeruponta/status/806073498615435264

「猫とアレルギー」は、付き合っていた彼と別れて感傷に浸っている女性の心情を描いています。

離せなくても、会えなくてもいいから歌えを聴いてほしいというのですから、未練というよりは深い愛情を感じますね。

12月の空気を吸い込んで
くしゃみをひとつ

産まれたばかりの猫たちが
散り散りに去ってゆきます

いろんなことがあったけど
思い出すのはあの日々ばかり

話せなくていい
会えなくてもいい

ただこの瞬間
こっちを見ていて

ほんの少しの勇気があれば
後悔せずにすんだのでしょうか

出典: https://twitter.com/x__oOoOoOo__x/status/665178863102627841

彼と別れた後、飼い猫に子猫が産まれたようですね。

そして、産まれた猫たちも独立して去っていきます。

去っていく子猫たちの姿に、彼が去ったことを重ねて見ているのでしょうか…?

少しの勇気で後悔せずにすんだということは、彼を引き留めたかったのにそうする勇気がなかったということなのかもしれません。

猫から見た彼

アレルギーでも
あなたは優しく撫でた

出典: https://twitter.com/new_sun_king/status/843155229851828224

歌詞によく注意すると、分かれた彼に対する想いを歌っているのかと思いきや、女性が飼っている猫の想いも表現されているようです。

猫が彼に対して、アレルギーでも優しく撫でてくれたという思い出を語っているのです。

こうして歌詞をふり返ってみると、子猫が去ったことと彼が去ったことを重ねて見ているのは、猫だったということになります。

ああ、昔を懐かしんだり 嘆いたり
ありあまる残りの人生を
真面目に考えたりして
大人になったような気でいる

時間が巻き戻せたならば
なんてね、もう思い飽きてる

出典: https://twitter.com/hiroyuki8823koi/status/926883822272049153

とはいえ、さすがに昔を懐かしんだり、嘆いたり、人生を真面目に考えたりしているのは人間の彼女の方でしょう。

どうやらこの歌詞は、猫目線と彼女目線が複雑に入り混じっているようです。

あえてこの歌を聴く人が、想像を膨らませることができるような歌詞に、してあるのかもしれませんね。


話せなくていい忘れていいから
ふとした瞬間アルバム開いて
なんにも知らないあの頃のように
横顔にそっと見惚れていて

あと7日間で世界が終わるなら
なんて
あんなどうしようもない例え話
他の誰にもしないでいて

出典: https://twitter.com/hiroyuki8823koi/status/926883822272049153