主人公のその先の人生
Money Money makes me crazy
Money Money changes everything
いつかこの手に つかむぜ BIG MONEY
I've got nothing nothing to lose
出典: MONEY/作詞:浜田省吾 作曲:浜田省吾
負け組の少年には予め失うものがありません。
運良く人生を好転できたなら巨額のお金を手にすることもできるかもしれないです。
とはいえ少年を宿命的に囚えて離さない「MONEY」の檻から彼は一歩も抜け出せません。
これから先の人生ずっと社会へのルサンチマンを原動力に生きてゆくことは健康とはいえないでしょう。
それでもこの社会で勝負をつけたいなら「MONEY」を掴むしかない。
あまりに皮相な人間の営みです。
主人公のハングリー精神に驚くこともあるのですがその刹那な側面に哀しみも滲む。
彼を狂わせているシステムからの離脱ができればいいのですがそうした智慧は夢想家のものとされます。
昭和から長く時を経て1984年に10代だった少年は立派な大人になったはず。
今、彼がどんな人生を送っているのか気になります。
10代の頃は誰しも何かしらのコンプレックスやルサンチマンを抱え込んでいたもの。
いつか大人になる段階でそうした病は緩やかに治癒してゆくと信じたいです。
しかし「MONEY」が欲望を先導する仕掛け自体から人は逃れられません。
資本主義社会の成員であるということはこうしたジレンマから解放されないもの。
浜田省吾が描いた「MONEY」のおそろしさは時を経ても変わることがないのです。
いずれの時代に人類が新しい智慧を身につけることを願います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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