You say the weight of the world
Has kept you from letting go
And you think compassion’s a flaw
And you’ll never let it show

出典: Robot Boy/作詞:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda 作曲:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda

日本語訳を掲げます。

キーワードは、「世界の重み」と「慈悲の心」です。

世界の重みというものから
自由になることを妨げられてきたとあなたは言う
慈悲の心を持つなど欠点でしかない
だから慈悲の心を見せるつもりなどない、と

出典: Robot Boy/作詞:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda 作曲:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda

自分は世界が重苦しいものだと思っています。

自由になること、自らを解放することなどできない世界にいると思っているようです。

また自分自身に、慈悲の心、思いやりの心が存在すると自覚しています。

しかしながら、その心は欠点になるというのです。

なぜでしょうか?

争いばかりの重苦しい世界では、優しい心など弱さでしかないからです。

人としての心を捨てて、優しい心を隠し、冷徹な人間にならなければ…。

まるで、ロボットのようにです。

主人公は、自らを解放できない自分をロボットのようだと感じています。

どうすれば、人間らしく生きられるのでしょうか?

自分を強くするものとは?

世界の重みとは?

Linkin Park【Robot Boy】歌詞和訳&意味解説!機械のような心が自由を得るためには?の画像

And you’re sure you’ve hurt in a way
That no one will ever know
But someday, the weight of the world
Will give you the strength to go
(Whoa, whoa, oh)
(Whoa, oh, oh, oh,, whoa, oh, whoa, now, now)

出典: Robot Boy/作詞:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda 作曲:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda

日本語訳です。

「世界の重み」によって強くなるという逆説的な問題提起がなされます。

ある意味で自分は傷ついているが
それを知るものはいないとあなたは思っている
でもいつの日か世界の重みというものが
あなたを強くするだろう

出典: Robot Boy/作詞:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda 作曲:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda

主人公はなぜ自分が傷ついていると感じているのでしょうか?

世の中や周囲の人から冷たい対応を受けたのかもしれません。

暴言を浴びせられ、心が折れてしまったのではないかとも予想できます。

また、世界には凶悪な事件や犯罪、災害も存在し、落ち込んでしまうようなことが多いです。

繊細な心の持ち主には世界が重すぎると感じます。

まるで鬱病の人が感じる心理のようです。

自分の心を解放し、本音を打ち明ける気持ちがそがれてしまったのでしょう。

感情を表に出さずに無気力に過ごしている主人公の気持ち…。

それを「ロボット」のようだとタイトルで表現しています。

なぜ世界の重みによって強くなるか?

Linkin Park【Robot Boy】歌詞和訳&意味解説!機械のような心が自由を得るためには?の画像

Hold on, the weight of the world (Now, now)
Will give you the strength to go (Yeah, yeah, yeah, yeah)
So hold on, the weight of the world (Yeah, yeah, yeah, yeah)
Will you give you the strength to go (Yeah, yeah, ah, ah, ah)

出典: Robot Boy/作詞:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda 作曲:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda

日本語訳です。

強くなるには「持ちこたえる」がキーワードになります。

持ちこたえよう、世界の重みというものが
あなたを強くするから
持ちこたえよう、世界の重みというものが
あなたを強くするから

出典: Robot Boy/作詞:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda 作曲:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda

楽曲では、「Hold on」(持ちこたえよう)と呼びかけます。

今は辛いけれどしばらくの間は耐えようというのです。

なぜでしょうか?

いずれ光を見出せる日が来るからと思っているからです。

前述した「世界の重み」が、むしろ自分を強くする日が来るからと思っています。

極度のストレスにさらされると精神的に参ってしまうのが人間的な感情です。

鬱になってしまう場合もあります。

まさに現代病です。

ところが、ストレスを避けようとする行動を敢えて妨害し、さらし続ける療法があります。

暴露療法というものです。

そうすると、逆にストレスが低減することがあります。

専門家の指示のもとに行なわれる療法です。

心の中で起きるメカニズムや理論はわかりませんが、跳ね返そうとする力がわいてきます。

これと似たような現象がこのフレーズで歌われているのではないでしょうか。

自分の中で光を見いだして、解放されるような気持ちです。

人に与えられたのではなく自分で見つけ出した強さだから、より強固になります。

賛美歌のような歌い方でこのようなフレーズを聴くと、信憑性があるのではないでしょうか。

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