Linkin Park【Robot Boy】歌詞和訳&意味解説!機械のような心が自由を得るためには?の画像

So hold on (Yeah), the weight of the world
Will you give you the strength to go (Go, go, go)
Just hold on, the weight of the world
Will give you the strength to go

出典: Robot Boy/作詞:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda 作曲:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda

日本語訳です。

「強くなる」ことがことさら強調されています。

持ちこたえよう、世界の重みというものが
あなたを強くする日が来るから

出典: Robot Boy/作詞:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda 作曲:Chester Charl Bennington, Robert Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda

ここまで見てきて、気づくのではないでしょうか。

タイトルに使われている「ロボット」という単語が歌詞の中に出てきません。

なぜでしょうか?

それは、今の自分の閉塞的な状態はロボットのようだけれど、実はロボットではないからです。

自分は生身の人間であり、世界の重い状態に押しつぶされているだけといえます。

自分の内面の葛藤を乗り越えれば、人間らしい生き方ができると思っているからです。

葛藤からの解放を歌う賛美歌のように美しい曲

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それにしても本楽曲はハーモニーを特徴とする賛美歌のような曲です。

『Robot Boy』というタイトルに似つかわしくない美しさとなっています。

チェスターとマイクそれぞれのメインボーカルおよび2つずつのコーラスを入れているそうです。

つまり、6声のコーラスということになります。

ビーチ・ボーイズやイーグルスをイメージして製作したとのことです。

理由は、ロボットという機械的なイメージと曲調を真逆にしたかったと下記サイトで紹介されています。

「LINKINPEDIA」というWikipedia風の気の利いたサイトになっているのでご覧ください。

リンキン・パークに特化したサイトです。

このようなサイトが存在することから、リンキン・パークのファンは今だ多いことがうかがえます。

リンキン・パークのファンならずとも必見です。

"Robot Boy", despite its seemingly simple premise, is one of the most complex songs on A Thousand Suns. In many cases, Shinoda and Bennington would record and double melodies and harmonies, then choose the "vocal hierarchy" during mixdown. With multiple tracks to choose from, they were able to blend and fade between each singer. "Robot Boy", for example, begins its first of three separate movements with six overlaying vocals — one main and two harmonies per singer — then balloons to more than 24 tracks packed with volume fades and EQ automation. "We decided to go for a more vintage vocal layering, a la the Beach Boys and The Eagles—again, to contrast a robotic, mechanical-sounding track," says Shinoda.[1]

これからの時代にリンキン・パークが語るもの

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チェスターの死によって今までのようなリンキン・パークを見ることはできなくなりました。

しかしながら、その死を悼むメンバーやアーティストたちが追悼ライブを行なっています。

それは2017年10月27日(ロサンゼルス現地時間)でした。

そのライブで、本楽曲『Robot Boy』はオープニング曲として歌われました。

この曲をオープニングにしたのは、チェスターへの哀悼の意が込められていると思えます。

なお、日本からはONE OK ROCKのTakaが参加して『Somewhere I Belong』を歌いました。

また、Takaがチェスター、マイクと対談する動画をYouTubeで見ることができますが、終始フレンドリーです。

Takaのリンキン・リスペクトが全身から伝わってきます。

チェスターも嬉しそうです。

チェスターは優しい人だったというコメントをネット上で読むこともできます。

リンキン・パークの音楽自体がハードロックでありながら、歌詞に見られるのは優しさや憐れみです。

優しさを持ちながら、過酷な現代にあって強く生きることができるのか?

弱いものを排除することで成り立つ弱肉強食の世界が、現代の世界の特徴です。

自分の心に弱さがあることを認めながら、世界と共存することはできるだろうかと考えてしまいます。

そのような葛藤の様子が良く見られるのが、リンキン・パークの歌詞なのです。

リンキン・パークが影響を与えたロックバンドONE OK ROCK

ONE OK ROCK『We are』

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特に若い世代に影響力を持つONE OK ROCK

楽曲は、『18祭』という1000人の18歳の若者と共演したイベントで話題となりました。

自分に嘘をついて誤魔化して生きてはいけないと強いメッセージを持つ曲です。

いまや世界基準ともいわれるロックバンド ONE OK ROCK の今月リリースされたばかりのニューアルバム、 Ambitions から、代表作である We are の歌詞を検証し、紐解いていこうと思います。

ONE OK ROCK『完全感覚Dreamer』

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タイトルにセンスを感じるワンオク初期の若さあふれるヒット曲です。

自信と不安、弱さと強さが同居する自分の心情を描いています。

自分の弱さを認めつつ、強く生きようとする歌詞に心打たれる楽曲です。