「道なき道」を進んできたが、もしその道に名前をつけるとしたら、「反骨の」道。
そんな思いがこの歌詞と、タイトルには込められているのではないでしょうか。
神様がいつもこちらを向いて照らしてくれたから歩いて来れたなんてそんなわけはない。
何も恵まれていたわけではない。
それでも走り続けて来られたのは、何度でも立ち上がる反骨心があったからということでしょう。
これからももちろんうまくいくことばかりとは限らなくても、それでも大切な人と守りたいものと一緒に歩いていきたい。
そんな想いが歌詞からは感じられますね。
悪意のある声や嘘は気にせず、前へ進め
臆病な卑怯者たちや
嘘つきは置き去りにして
走れ一人で泣くときも
涙は後ろ、体は前へ
俺たちの時代も未来は
見えなかった
夢一つあとは何一つ
望まないさ
出典: 道なき道、反骨の。/作詞:谷中敦 作曲:川上つよし
夢を追いかける中で、顔も出さずに心が折れそうになる言葉をかけてくる人もいるでしょう。
また、周りの人々の嘘に惑わされそうになるときもあるでしょう。
そんな悪意に涙が溢れる日も、走りながら泣けば、涙は後ろにいくように、走り続ければいいということですね。
勇気が湧いてくるような歌詞です。
悪夢を悲しみを越えるために今日を生きる
恨まずに終わりにしようぜ
嫌な夢を
悲しき日々
越えられるか
悲しき日々
忘れないさ
悲しき日々
越えられるさ
悲しき日々
出典: 道なき道、反骨の。/作詞:谷中敦 作曲:川上つよし
この歌詞に込められているのは、そんな力強い、生きる希望なのではないでしょうか。
いいことばかりではなかった人生の中で、悪夢のような日々も、悲しい出来事もあったが、悲しみを越えるため、悪夢を終わりにするために今日を生きるということです。
映画の主人公は、成功の裏側で悪に手を染めていき、やがて大きな過ちを犯してしまいます。
それでも、罪を償った後は新たな日々を生きていく。
暗闇の中から希望を見出して生きていくことと、過ちを犯しても悲しみに暮れても何度だって立ち上がって生きていくこと。
これは、人間の根本にある希望だと思います。
横山健さんやスカパラの歩んできた道でもあり、映画の主人公の生き方でもあり、私たちの生きる標のようでもある歌詞でした。
おわりに
東京スカパラダイスオーケストラの「道なき道、反骨の。」のMVと歌詞を解釈してみましたが、みなさんはどんな姿を思い浮かべながら聴きましたか?
筆者は初めて聴いた時は、健さんの生き方みたいでかっこいい歌詞だと思っていました。
しかし、今となっては、こんな心をいつまでも持っていたい、と思いながら聴くことの方が多いです。
何度転んでも立ち上がる反骨心。
もしかしたら生きる上で一番大切なことかもしれませんね。
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