出会った頃の二人に
教えてあげたくなるくらい
あの頃より私たち魅力的 魅力的
出典: Time/作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada
もしも、出会った頃に戻ることができるのなら「時間の大切さ」を教えてあげられる。
これまでさまざまな経験をして、そのときに感じた感情を知っています。
2人が出会った頃には気づけなかった、時間は取り戻せないということ。
普段何気なく1日1日を生きていると、時間の大切さには気づけず、ただ何となく流れに身を任せてしまいます。
過去に「あのときこうしていれば」という後悔の念。
そんな後悔に気づけた“わたしたち“は、あの頃より今の方がずっと人間的に魅力的になったといえるのでしょう。
未来を見つめて
“あなた”は“友”として大切な人
友よ
失ってから気づくのはやめよう
時を戻す呪文を君にあげよう
出典: Time/作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada
大切な人だけど、恋人ではない2人の関係。
過去に想いを伝えられなかったことで今まで後悔してきました。
でも、これからは“あなた”を大切な“友”として想い続けることにします。
ここで、時を戻す呪文をかけるのです。
“友”へ向けて想いを伝え、未来に向かって歩き出します。
それでは最後に、未来へ歩きだした“わたし”が“あなた”に向けて告白するラストシーンを見ていきましょう。
時間を巻き戻せるのなら
If I turn back time
Will you be mine?
If I turn back time
日本語に訳すと、
時を戻せば
君はわたしのものになってくれますか?
時を戻したら・・・
出典: Time/作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada
“わたし”は過去への後悔を消し去ることができずにいます。
なんとしても時を戻して“あなた”を自分のものにしたいという強い想いが感じ取れます。
けれど、時間が戻ったからといって、想いはそう簡単に伝わるわけではありません。
今でも、昔と変わらずお互いに大事な存在。
こんな“わたしたち”なら、過去をもう一度やり直すことができれば、望みどおりの未来を歩める。
そう信じているのでしょう。
最後に
人々の心に届くメッセージ
今回は、宇多田ヒカルの【Time】の歌詞について解説しました。
「あのときこうしていればよかった」と思ってしまうことは、誰にでも1つくらいあるのではないでしょうか。
けれど、忘れてはいけないのは「時間は有限で戻すことができない」ということです。
わかってはいるのに、なかなか時間の大切さに気づけないものですね。
時間の大切さとともに、過去・現在・未来へと続く時間の流れで変わる心情。
この心情の変化を見事に表現している曲。
過去の後悔から学び、現在から未来へと後悔のない人生を歩んでいきたいですね。
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