サビの部分で主人公は、元恋人と過ごす時間が「永遠に続いてほしい」と願っています。
このことからも、主人公が元恋人のことを深く愛していたことがわかりますよね。
また、「降りそそぐ雪」が、元恋人の「無邪気な瞳」や「笑顔」をよりいっそう際立たせているため、主人公にとっては美しい思い出となっているようです。
2番の歌詞の意味を探る
「ガラス細工」と「透明な雪の結晶」のはかなさ
彼女が見つめていた
窓辺に置かれたガラス細工
透明な雪の結晶の輝きを
思わせては切なく重なる
出典: https://twitter.com/lyrics_hyde/status/910845681555849218
「ガラス細工」と「透明な雪の結晶」を重ねているこのシーンは、とても美しい情景が浮かび上がってきます。
ガラス細工と雪の結晶、どちらも壊れやすかったりすぐに消えてしまったりと、はかないものですよね。
そのはかなさは、もう終わってしまった恋に通じるものがあります。
目の前を突然ふさいだ「過ち」とは?
心の螺旋よりさまよい続ける僕に
過ちは突然目の前をふさいであざ笑う
出典: https://twitter.com/LArc_lyrics1991/status/902329728324968448
今までは「美しさ」を感じさせるようなフレーズばかりでしたが、ここで突然「過ち」という言葉が出てきます。
「心の螺旋でさまよい続ける僕」や「あざ笑う」という歌詞から読み取ってみると、主人公が他の女性に一瞬でも心を奪われてしまった、ということを示唆しているように思えます。
永遠を願うほど好きな人がいるはずなのに、他の女性に心変わりしてしまう男性の心理。
それがたとえ瞬間的なものだったとしても、女性からするとなかなか理解できないですよね。
そして、
静寂の彼方に
汚れない君を見つめ
遅すぎた言葉はもう届かないね
魅せられ
出典: http://j-lyric.net/artist/a000723/l000050.html
という部分では、「汚れない君」という言葉で「元恋人は何も悪くない」ということを表しています。
「遅すぎた言葉」というのはおそらく、「一瞬だけ他の女性に心が奪われたけど、やっぱり本当に愛していたのは君だけだった」のような、弁解の言葉ではないでしょうか。
冬とともに「君」は去った
真白な時に君はさらわれて
穏やかな日差しの中で
僕は失くした面影を探してしまうけど
春の訪れを待ってる
そびえたつ空囲まれて 知らん顔でもえる太陽
出典: http://j-lyric.net/artist/a000723/l000050.html
ラストサビでは、冬の終わりに「君」がさらわれる、つまり主人公の元から去ってしまった、ということを示しているフレーズがあります。
「さらわれて」という言葉には、第三者が無理やり二人の仲を引き裂くようなイメージがありますが、実際には恋人から別れを告げられ、フラれてしまったのでしょう。
そして主人公は「春の訪れ」を待っているものの、「君」は二度と主人公の前には現れないはずです。
それを知っているのは、知らん顔をしながらも全部見ている「太陽」だけ。
そう考えると、この曲は美しい冬の情景だけではなく、自分の「過ち」=「心変わり」が原因でフラれてしまった男性の「美化した思い出」が、大きなテーマとなっているのかもしれません。
「winter fall」の動画が見たい!
「winter fall」という曲は、ライブで演奏されると泣いてしまう人もいるほど、ファンの間では人気があります。
公式ではありませんが、再生回数138,398回、2014年に行われたライブ映像がありました(2017年10月現在)。
デビュー当時から変わらないhydeの切ないハイトーンボイスと、野外ライブならではの徐々に暮れゆく風景をお楽しみください。