涙の白鳥に
花の首飾り かけた時
嘆く白鳥は 娘になりました
おお 愛のしるし 花の首飾り
おお 愛のしるし 花の首飾り
出典: 花の首飾り/作詞:菅原房子 補作詞:なかにし礼 作曲:すぎやまこういち
望みが叶うことをひたすら願う「白鳥」の瞳が潤んでいます。
強く願えば自分の思いが伝わる、言葉にできなくでも届くことを信じているのでしょう。
もしかしたら「白鳥」になってしまったことを後悔しているのかもしれません。
「嘆く」という言葉がそれを表しているのでしょう。
娘のままでいれば、自分から首飾りを渡して愛を素直に伝えることができたのです。
それでも違う姿になることを選んでしまいました。
きっと見つけてくれる、という相手に対する強い信念がないとできないことでしょう。
歌はハッピーエンドで終わります。
これは白鳥が出てくる過去の物語をなぞっただけではありません。
「娘たち」と王子と言い換えることができる人物との強い絆を表しているのです。
最後に
「花の首飾り」は幸せな結末を迎えました。最後にもう一度歌詞を振り返ります。
1番は「夢」を記したと解釈しました。
ファンであれば大好きなスターが夢に出てくることを望みますね。
「娘たち」はファンだったのでしょう。ファンが見た夢に出てきたのが、今なら推しメンでしょうか。
大好きなメンバーに「花の首飾り」をかけてもらうのを、夢の中で想像したのですね。
2番もまず「娘たち」で歌詞が始まります。
あくまで複数形なのは大勢のファンを表しているのでしょう。
大勢の中から選ばれるためには「白鳥」となることも怖くありません。
1羽の選ばれた「白鳥」が「娘」となります。最後は「娘たち」では無いのです。
憧れのスターが選んでくれたたった1人の私。
ファンなら誰もがその1人になることを願っているでしょう。
全てのファンの望みを叶えた歌詞で歌は終わりました。
スターとファンをつなぐ愛の歌として永遠に「花の首飾り」は歌い継がれます。
実は井上陽水さんや河村隆一さんも「花の首飾り」をカバーをしているのです。
より深い絆のためにぜひ聴き比べてみてください。
始まりのための始まりの歌
ザ・タイガースのボーカルだった沢田研二さん。
解散後、時を経てソロデビューをしてからも多くの名曲を世に出しています。
その代表的な1曲「TOKIO」の歌詞を解説している記事をご紹介しましょう。
西暦1980年というキリの良い数字を祝福するようにリリース日は、1月1日という凝りよう。
華やかな始まりを告げる楽曲でした。
ボーカルと歌詞とメロディーを盛り立てた、アーティストたちの活躍ぶりも余すことなく解説しています。
楽曲の魅力がより深まる記事は要チェックです。
沢田研二【TOKIO】歌詞の意味を解説!東京を「TOKIO」と歌う意図は?時代の幕開けを味わおう! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
日本の芸能史上で類を見ないほどのスーパースター・沢田研二。時代を超えて様々なヒット曲を輩出した彼が1980年代の幕開けを高らかに宣言した「TOKIO」の半端ない衝撃について歌詞を紐解き解説します。
演歌だって挑戦的
再び1968年に戻ります。
タイトルは「伊勢佐木町ブルース」、ジャンルは演歌ですね。
そして、一口に演歌といってもそのスタイルは様々です。
その中でも「伊勢佐木町ブルース」は「ご当地」と「ブルース」をマッチングさせた異色作といえるでしょう。
ザ・タイガースなどのグループサウンズとは、対極にある楽曲だったかもしれません。
でも俯瞰すれば、時代の音楽界をけん引するアーティストたちが確実にその中にいました。
「伊勢佐木町ブルース」がヘビロテで聴こえた時代、少し照明を落として堪能してください。
青江三奈【伊勢佐木町ブルース】歌詞の意味を考察!伊勢佐木の灯りが照らすものって?あの娘の涙の理由は - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
【伊勢佐木町ブルース】は歌手の青江三奈さんから、1968年にリリースされたシングル曲です。日本レコード大賞をはじめ、数々の賞を受賞した日本を代表する名曲。青江三奈さんを知らずして、日本の歌謡曲は語れません!日本に「女のブルース旋風」を巻き起こした彼女の、名曲に迫ってみたいと思います!
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