ケツメイシ【門限やぶり】
カップリング曲で複数のアルバムにも収録される人気曲
今回ご紹介するのはケツメイシの【門限やぶり】。
6枚目のシングルとしてリリースされたライブのはじまりの定番曲【はじまりの合図】のカップリング曲として登場。
ケツメイシ3枚目のアルバム「ケツノポリス3」、ベストアルバム「ケツの嵐 〜春BEST〜」にも収録されているファンからも人気の高い楽曲です。
ノスタルジーさも感じるほっこりしたトラックにのせられたのは、主人公のまっすぐな想い。
電車の中で繰り広げられるドラマが描かれた【門限やぶり】の歌詞をみていきましょう。
主人公の男らしい言葉に胸キュン必須です!
出会い
飛び乗った電車で
はじめて出会ったのは 飛び乗った電車のドアのそば
揺れる 車内、隣、肩が当たった すぐさま 隣に 俺は 謝った
たまに見かける 真面目そうな子 話かけてみると馴染めそうな子
会話 交わすの はじめて 想像と変わらずの真面目で
取り留めのない話ばかり やや赤い顔はただ俯くばかり
出典: 門限やぶり/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ
物語のはじまりは出会いから。
ホームに到着した電車に急いで飛び込んだ主人公。
走り出す電車の混み合う車内、隣の人と肩がぶつかります。
何の気なしに軽く謝ると相手は真面目そうな女の子。
いまどきあまり見かけない大人しそうな女の子に主人公は声をかけます。
ちょっとした世間話にも顔を赤くして俯きながら一生懸命受け答えをする彼女。
きっと彼女ははじめて会う見ず知らずの人と会話する機会もいままであまりなかったのでしょう。
少し話しただけでもわかるのは、彼女は見た目だけでなく内面もとても真面目だということ。
会話はそこまで盛り上がらなくても、主人公は彼女に「いい子そうだな」という第一印象を持つのです。
気になっていく彼女の存在
うかない顔の奥にある その心覗こうと思いたくなる
いつしか俺も気になっている そんな訳ない
俺も 意地張っている もっと話せたらいいのに 外に出ればもっと楽しいのに
出典: 門限やぶり/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ
しばらく会話を続けてもどこか浮かない表情の彼女。
どうやら真面目な性格だけが原因ではなさそうです。
これまで会ってきたどの女の子とも違う反応、主人公は彼女のことが気になりだします。
いやいや、でも自分はそんなタイプでもない。
思い違いだろうとかき消しても、浮かんでくるのは彼女のことばかり。
主人公は彼女のことがどうしても気になってしまい、だんだんとその気持ちを受け入れはじめます。
芽生えたのは「もっとたくさん話したい」「一緒にどこかに行きたい」という感情。
彼女のことがもっと知りたい。
彼女が知らない世界に連れ出して笑顔にしてあげたい。
主人公の中で彼女への気持ちは日に日に大きくなっていきます。
そして主人公はついに、彼女にアプローチを開始することを決めたのです。
お嬢様の「キミ」へのアプローチ
偶然を装ってアプローチ開始
はじめて出会ったのは 飛び乗った電車のドアのそば
偶然装い同じ車両 乗り込み 君驚いた顔
ねぇ~ 何処か行こう! イヤ戻んないと…何時? 九時には家に
いつものように断るのかい? 寂しげな顔の訳が知りたい
出典: 門限やぶり/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ
主人公は作戦を考えます。
偶然を装って同じ車両に乗り込んで、彼女を誘ってみよう!
真面目な彼女はいつも同じ時刻の電車、同じ車両に乗ってくるはず。
予想は的中し、出会った車両のドアのそばにいる彼女を発見します。
びっくりした顔の彼女に主人公はすかさずアプローチ。
断られても主人公は諦めません。
めげることなく何度も彼女にアプローチを繰り返します。
彼女が主人公の誘いを毎回断る理由。
それは決められた門限でした。
そう、彼女は門限があるお嬢様。
厳格な家庭で育った彼女は毎日決まった電車に乗って、9時には家に帰らなければならないのです。
そのうち彼女も主人公の誘いを断るたび、寂しそうな顔を主人公にみせるようになっていきます。
本当は一緒にでかけたいの?それとも迷惑?
彼女の陰りのある表情が気になりながらも主人公はアプローチを続けます。