幅広い世代に注目されているWurtS

2020年、TikTokを中心に「大バズり」を果たしたWurtS。

デビュー当時は現役大学生という21世紀生まれのアーティストで、若い年代を中心に人気を集めています。

大学で行った研究の中で生まれたアーティストとの情報通り、どの楽曲からも天才的な才能を感じますね。

アンニュイなイメージを抱かせるような歌声はもちろん、懐かしさすら感じさせるメロディーにも注目。

TikTok世代はもちろん、30代以上の世代にまで魅力を広めているのです。

そして、デジタルEP「MAGICAL SOUP」の第1曲目に収録されたのがこの「魔法のスープ」。

魔法にかけられたようにじわじわと正気を失っていく様子に、思わずドキドキしてしまいそうです。

当たり前のような毎日の「違和感」

ルールに縛りつけられた生活

間違いそうなルール
縛りつけた縄は解けてしまいそう

出典: 魔法のスープ/作詞:WurtS 作曲:WurtS

私たちと同じように、この現代社会に生きている主人公。

普段は当たり前のように思える社会の仕組みも、ふと気がつけば重い足かせになっているものです。

何気なく生活しているつもりでも、日常はマナーやルールでがんじがらめになっていて……。

そのことに気がつかないまま、人は今日を生き続けるのです。

しかし、自分を拘束するような「決まり事」の多さに疑問を抱いた主人公。

その瞬間から、既にその鎖は解けようとしていました。

「当たり前」「みんなやっている」という言葉に惑わされ、それをおかしいとすら思わない現代人たち。

その決まり事が正しいか間違っているかは関係なく、ただ「守ること」を重要視しているだけです。

群れから飛び出して

飛び込んだプール
底がやけに深くて沈んでいくかな

出典: 魔法のスープ/作詞:WurtS 作曲:WurtS

社会の仕組みに疑問を感じた主人公は、思い切って自分の思うように進もうと踏み出します。

しかし周りと違う行動を取るということは、想像以上に体力と精神力を削られるもの。

思ったよりも不安定なその状態は、足のつかない底なし沼のようにも感じられます。

それほどまでに、周りに合わせて生きるのは「楽」だということ。

小さな疑問が芽生えても、見ないふりをして過ごすのは簡単だということです。

しかしそんな不安定な場所も、確固たる信念があれば足をつけることができます。

どんな時も、自分の気持ちを信じる心が強い味方になってくれる……。

そのことさえ忘れなければ、どんな困難にも打ち勝てるはずです。

外見と内面

勘違いの恋心

甲斐がないって
求めてるんじゃない
あの人が良いって
勘違いしてない?

出典: 魔法のスープ/作詞:WurtS 作曲:WurtS

今度はルールではなく、恋心について語っている主人公。

「愛してる」といいながらも、甲斐性や見た目などの「ステータス」で人を判断する人が多いのが現実です。

隣に並んでも恥ずかしくないか、結婚するのに困らないかどうかなど、気にするポイントは盛りだくさん。

理想にピッタリの人と恋愛をすることは、かなり難易度の高いことだといえます。

素敵な人を探すうちに、何を追い求めているか分からなくなってしまいそうになることも。

「あの人こそ、私の追い求めていた理想の人だ!」と、思い込んでしまっているのかもしれません。

そして、ステータスばかり気にしていると、本当に出会うべき人との出会いを見逃してしまいます。

自分は一体どんな人を必要としているのかを知るには、まず考え方を改めなければならないのです。

言葉の裏に隠れた感情

「愛してる」なんて言葉じゃ分からない
「気にしてない」は言葉じゃ解らない

出典: 魔法のスープ/作詞:WurtS 作曲:WurtS