まわりに合わせて生きているけれど、隣にいる相手さえも、敵か味方か分からないー。

なぜなら、なんとなく生きているからー。

そんな虚無感が透けて見えます。

今がちょっと楽しければそれでいい、隣にいる相手となんとなく笑っていれば安心、という気持ちでしょうか。

その気持ち、分かります。

一人でなければ、まわりと同じことをしていれば、そんなに退屈でもなく淋しくもないんです。

でも、本当の味方は誰なのでしょう?それさえもあいまいな状況に陥っているような気がします。

見ないフリをしているけれど、ふっと振り返ったときに足元は真っ暗な崖なのではないかと。

戦う準備はできた

逃げない

この問題から
逃げられないから
迎えるしかないの
LET'S FIGHT FOR YOUR RIGHT RIGHT RIGHT

出典: NAKED/作詞:VERBAL 作曲:大沢伸一

真っ暗な崖に気づいたとき、主人公は逃げないことを決めます。

ふらふらしている自分に気づいたとき、主人公は戦う準備を始めるのです。

”自分の権利のために戦おう”ーそう訴えています。

この部分は、まさに"レジスタンス"につながり、MVで旗を掲げた安室さんに付いていこうという衝動に駆られます。

立ちあがろう、あの安室さんのように自信にあふれた強い女性を目指してー。

体が動く

あついキャラじゃないのに
何故かカラダが動く
今すぐやれること

あれば教えて
だって見てるだけなんて
イヤだから
アクション起こすしかない

出典: NAKED/作詞:VERBAL 作曲:大沢伸一

今までなんとなく生きていたので、まわりも自分自身さえも、アツいタイプではないと思っていたのでしょう。

それが立ち向かおうと決めたとたん、自然と体が動きます。

むしろ、今すぐ動きたいと思っているのです。

もうなんとなくは嫌だ、何かしたい、どうにか動き出したい、そんなアツい想いがあふれ出します。

メロディーは盛り上がる明るい曲というよりも、ヒップホップの中でも落ち着いた大人っぽいテイスト。

逆に言えば、カラオケなどで歌おうとすると難しいのですが、この小難しい感じもセンスが良く、とても格好良いです!

マスクを取って

NAKED NAKED
Take it off そのマスク
もう取らない?
夜空赤く染める 君はButterfly
FACE IT
迷宮入りじゃ ないから
このまま あの手 この手
使うしかないでしょ
仮想現実から 今すぐ WAKE UP
MAKE IT UP MAKE IT UP MAKE IT UP
MAKE UP YOUR MIND NOW

出典: NAKED/作詞:VERBAL 作曲:大沢伸一

さあ、ここでサビです。

「被っている仮面を取って」と訴えてきます。

つまりタイトルの『NAKED』は、裸になる=「自分自身のままで」という意味だったのではないでしょうか。

格好付けたり、まわりに合わせたりする自分ではなく、ありのままの自分で立ち向かおうという決意の表れ。

隠れたテーマ「レジスタンス」は、もしかしたら、これまでの自分自身に立ち向かえ!ということでしょうか。

今の現状に満足しているの?今の自分が好きなの?と心に問いかけてきます。

さらに、毎日を過ごす現実は「仮想現実」だったと言っています。

あいまいな夢の中を漂っているような感覚で生きていたのかもしれません。

”さあ、目を覚まして。今、心を決めて”と呼び掛けています。

夢を追いかけて

スウィッチを付けて
その本能
言葉だけじゃ感じない
心から CRY
CHASE IT
永久的に夢は追いたい
GOTTA GET GOTTA GET
掴むしかないでしょ

出典: NAKED/作詞:VERBAL 作曲:大沢伸一

そう、目的は自分の輝ける夢のためです。

「永久的に」夢を追いかけたいと歌っています。

夢を掴むために、立ち上がり、抵抗し、動き出すのです。

毎日、楽しく生きているつもりでも、この流れに乗っていていいのかなぁと不安に思うことがあるかもしれません。

そんな心の中にも、たった一つの夢があれば、立ち向かっていけるではないでしょうか。

あいまいなまま生きているより、ずっと輝けるはずです。

ダラダラフラフラしているのが、格好良いように思える時期があるかもしれません。

でも、人生を振り返ったとき、頑張って夢を追いかけていた時期のほうが、ずっと幸せに感じられるはずです。

おわりに

安室奈美恵【NAKED】歌詞に込められた想いを知ろう!”レジスタンス”というテーマが示す深い意味とはの画像