MARIAの秀逸アルバム『PIECES』について

「Bad City~Yokohama~」はMARIAが横浜を讃えた歌?!参加アーティストも徹底紹介の画像

豪華な制作陣

MARIAは2016年にリリースした配信シングルより、自主レーベルでの活動を始めました。

そして、ソロアルバムとしては2作目で、満を持して4年ぶりとなった作品がこの『PIECES』です。

MARIAの所属するSIMI LABから、Hi’SpecとOMSBがビート提供として作品に参加しており、

その製作陣には、MANTRAやイシュー、IDA TOMOKO、KOYANMUSIC、SGOICHI、そしてQNなど、

かなり豪華な顔ぶれが並んでいます。

ビル・ウィーザーズの同名曲から引用した「Lovely Day」や、MoNaとの歌の絡みが印象的な「Just Good Friends」など、

その曲調の幅広さや表現力の多彩さは他に類を見ません。

ソロ活動からたくさんの年月を経て、その妖艶なオーラや力強さは増すばかり!

まさにMARIAの""を表現した一枚と言えるでしょう。

「Bad City~Yokohama~」について

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「Bad City〜Yokohama〜」は2017年10月にリリースしたアルバム『PIECES』の10曲目に収録されています。

アンダーグラウンド感を失わない歌詞に、力強いビートがMARIAの力強さそのものを表しているような曲ですね!

ミュージックビデオの随所で横浜の街並みがピックアップされており、横浜に対する愛情がうかがえます。

MARIAは出身は青森県三沢市ですが、2009年のSIMI LABへの加入をきっかけに神奈川県に住まいを移しています。

また、19歳の頃にはアラスカに住んでいたこともあったようですが、20歳の成人式をきっかけに日本に戻っています。

どこにいても自分自身のスタイルを失うことなく、しっかりとした彼女のアイデンティティを感じさせられます。

それこそがMARIAの芯にある”強さの秘訣”かもしれませんね。

豪華なフィーチャリングアーティスト

ここからは、MARIAがいたからこそ一緒に横浜の音楽を作るに至った、フィーチャリングアーティストのご紹介をしていきましょう。

MACCHO(OZROSAURUS)

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まずは、OZROSAURUS(オジロザウルス)のMACCHO(マッチョ)です。

当初、OZROSAURUSは1996年にMACCHOとDJ TOMOの2人で神奈川県横浜市で結成したヒップホップユニットでした。

TOTALFAT(トータルファット)のドラムのBuntaやCRYSTAL LAKE(クリスタルレイク)ギターのYDが加入し、

若いバンドシーンにその名が知れ渡るようになります。

その後はさらなるメンバーの加入と脱退を経て、2015年に6人組のヒップホップバンドという形態になりました。

MACCHOは怪物かという疑惑

MACCHOは2003年に2ndアルバム『JUICE』を発表していますが、なんとこの直後にMACCHOが交通事故に遭い、一時は死線を彷徨うことに!

その後一命を取りとめた彼は、その時の奇跡を2005年にリリースした復活作「The Phoenix(Will Rise)」に記し、高い評価を得ています。

そんな不死身のハマの大怪獣をフィーチャリングに迎えるあたりに、MARIAの横浜に対する思いが感じられますよね。

Shaka Digital a.k.a STICKO(FIRE BALL)

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次はShaka Digital a.k.a STICKO(シャカデジタルエーケーエースティコ)

FIRE BALLに所属し、FIRE BALLではTRUTHFULL a.k.a STICKO名義で活動していました。

FIRE BALLは横浜を拠点に世界的に活動するレゲエサウンド、MIGHTY CROWNに所属するアーティストが集まって1997年に結成されたレゲエグループです。

(※2018年12月より活動休止)

実はメンバーそれぞれ、バックグラウンドに様々なインターナショナルなルーツを持っているのが特長でもあったグループ。

その絶妙なバランス感覚と、才能の重なりから生み出される楽曲ライブパフォーマンスは、唯一無二の存在ともいえます。

彼らが所属するMIGHTY CROWN(マイティークラウン)が主催する「横浜レゲエ祭」。

地元・横浜の象徴のひとつでもある、パシフィコ横浜国立大ホールにて開催するなど、地元愛に根付いた活動が主でした。

また、FIRE BALLの枠組みを超えたアプローチをするために別人格として生み出されたGuan Chaiとのユニット「Shadow Shogun」。

DJにしてビートメイカーのGuan Chaiとタッグを組んだユニットです。

このような背景もあり、MARIAは横浜に根ざした活動を続けるShaka Digital a.k.a STICKOもフィーチャリングアーティストに迎えたのです。

アルバムには他にもこんなフィーチャリングアーティストが!

では、『PIECES』に収録されている他の楽曲でフィーチャリングされているアーティストについてもクローズアップしてみましょう。

ZORN