就職より 大事なのは
どう生きるか 決めること
大人たちに 問われるけど
うまく答えらんない Ah
出典: Y字路の途中/作詞:大橋莉子 作曲:大橋莉子
就活といえば、誰もが必死になり、色んな会社の面接へ片っ端から出向かうイメージがあります。
しかし、どんなに多くの内定をもらっても、その中に自分の進みたい道がないなら意味がない。
「どう生きるか決めること」という歌詞にはそんなメッセージが込められているように感じます。
「大人たちに問われる」とは、きっと面接のことを指しているのでしょう。
就活の面接では、自分のことに関する質問もたくさん飛んできます。
「うちの会社でどんなことをしていきたいのか」
「将来どのような人間になりたいと思っているのか」
「あなたの長所は?」等々。
しかし、そんな数々の質問にすぐに答えられない主人公。
自分の気持ちにしっかり向き合えていないから、質問の返答に詰まってしまうのでしょう。
周りがどんな意見をぶつけてきたとしても…
Y字路の途中 濃い霧のなかで
私は今一人きり 光を探し続けてる
「この道を進め」「この道はゆくな」
どっちを選べばいいか
さぁ、決める時が来た
出典: Y字路の途中/作詞:大橋莉子 作曲:大橋莉子
ここでいう「光」とは、自分を成功へ導いてくれる道のことを指しているのでしょう。
複数の進路で揺れている主人公。
そんな不安定な状況の主人公に対して、周りの人たちは容赦なく意見をぶつけてきます。
中には、主人公が気乗りしない道に「進め」とアドバイスする人もいるでしょう。
反対に、主人公が本当に進みたい道には「進むな」と反対する人もいるかもしれません。
しかし、最終的な判断を下すのは他ならぬ主人公自身。
周りがどんな意見をぶつけてこようと、自分の進路を決める権限があるのは自分だけです。
2番~ラストの歌詞
自転車に乗るシーンから読み取れることとは
自転車押して 坂を登る
あの頃よりも キツく感じた
そのうち空が暗くなって
ライトをつけて 立ち漕ぎして 先を急ぐ
出典: Y字路の途中/作詞:大橋莉子 作曲:大橋莉子
2番の冒頭の歌詞では、主人公が自転車に乗る様子を描いています。
「あの頃」というのは、主人公の子供時代を指しているのでしょう。
子供の頃に比べて人生という道を進むのがきつくなった。
そんな気持ちが隠されている表現であることが読み取れます。
また、空が暗くなってきたから立ち漕ぎして急いで帰るという描写。
きっとこの部分は、進路の選択を迫られて焦っている主人公の気持ちとかけているのでしょう。
大人に対して強く言い返せない悔しさ
「学生気分 抜けてないね」
その言葉が 胸をえぐる
そんなつもりじゃないけれど
言い返せないこの状況 Ah
出典: Y字路の途中/作詞:大橋莉子 作曲:大橋莉子
様々な会社へ面接を受けに行っている中で、主人公に厳しい言葉をかける大人もいるのでしょう。
「学生気分抜けてないね」は、そんな厳しい大人が発した言葉ではないかと推測できます。
でも、主人公だって何も考えていないわけではないのです。
それどころか毎日頭を悩ませるくらい、将来について自問自答しています。
それでも、傍から見たら何も考えていないように映ってしまうのでしょう。
主人公もそのことを痛感しているからこそ何も言えないのだと思います。
とうとう決断を下した主人公
(※)Y字路の途中 迷いは もうない
誰に何を言われても この思い 揺らぐことない
素晴らしき場所で 輝ける自分
私の人生 私のもの
さぁ、進む時が来た
(※くりかえし)
出典: Y字路の途中/作詞:大橋莉子 作曲:大橋莉子
しかし、主人公はとうとう自分の進むべき道を決めます。
「誰に何を言われても」といっているので、本当に自分が進みたい道を選ぼうと決意したのでしょう。
その決断に対して反対してきたり、心無い言葉をぶつける人もいるかもしれません。
でも、本当に進みたい道を選択することによって主人公の心境はガラリと変わります。
「素晴らしき場所」や「輝ける自分」という言葉から、生き生きした様子が読み取れますね!