ONE OK ROCK「恋ノアイボウ心ノクピド」

【恋ノアイボウ心ノクピド/ONE OK ROCK】タイトルの意味は○○!気になる歌詞の意味を考察♪の画像

3thアルバム「感情エフェクト」に収録

2008年11月12日にリリースされた3thアルバム「感情エフェクト」は、前作からたったの半年で作成されたオリジナルアルバムです。「恋ノアイボウ心ノクピド」はこのアルバムのトップバッターですね。

前回の「BEAM OF LIGHT」はライブ感にこだわったそうですが、今回は「エモーショナル」をテーマに作り上げたそうです。

「エモーショナル」とは、「感情的、情緒的」などの意味があり、心に訴えるような音を探し作られたということですね。エンジニアさえも自分たちで探すなど、メンバーそれぞれが音のこだわって作り上げた楽曲たちは初期の彼らを代表するものとなりました。

前回同様すべてアルバム曲でまとめられており、シークレットトラックには「ボサノバ」が収録されています。

初回限定盤と通常盤があり、初回限定盤には2008年9月12日に開催された「LIVE TOUR 2008 "BEAM OF LIGTH"」から7曲が収録されています。

3rdアルバムでPVがあるのはこの曲だけ

PVでは、メンバーが真っ赤な絨毯とカーテンに囲まれた舞台でTakaを中心に激しく演奏する姿が見られます。

また、合間に天使と悪魔の姿をした少女たちが登場するシーンもあり、どこか妖しい雰囲気が印象的です。

しかし、現在この「恋ノアイボウ心ノクピド」のPVが収録されているDVDは出ていないため、なかなか見ることが出来ない幻のPVとなっています。

ただ、アルバム唯一PVがある楽曲ということは、アルバムのキー曲といってもいいのではないでしょうか。

タイトルにもある「クピド」って何?

英語読みではキューピッド

「クピド」というのは、ローマ神話の愛の神といわれ、「アモール」や「キューピッド」とも呼ばれています。

そういうとなんとなく想像がつきやすいのではないでしょうか。

クピドは、翼をもった愛の神様で、彼が持っている黄金の矢に刺さると激しい恋心が芽生えるというのは有名ですよね。ちなみに彼が放つ鉛の矢に刺さると恋する心がなくなるそうです。

とてもいたずら好きで、人の心を自在に操れる矢を好き勝手に放つため、波乱や悲劇を起こすともいわれており、神話の中にはよく登場する名わき役といえるでしょう。

つまりタイトルの「恋ノアイボウ心ノクピド」は、人の心の中に住んでいる”クピド”について歌っていることが分かりますね。

「恋ノアイボウ心ノクピド」の歌詞

新たな恋が芽生えた

第三次私事大戦
始まろうと今幕開けた
真の理解者
自分の甘え受け入れる
世界でひとつの肝細胞
見つけた矛盾ない運命
見えない心が見えたかな?
相性は直に分かるでしょう

出典: https://twitter.com/yo_ne46/status/847076072428470272

第三次大戦といえば、第二次世界大戦の次に来るであろう世界中を巻き込んだ大きな戦争のことですね。けれど注目してほしいのは、”私事”という言葉が入っていることです。

つまり、これは自分の歴史の中で3度目のとても大きな戦いだということがわかります。そして、この楽曲のタイトルからこの大きな戦いは「恋」であることが読み取れます。

君を見つけて、心の中で恋の”クピド”が動き出したのでしょう。好きだという想いを理解して暴れ出す”クピド”は、自分の甘えた感情さえもくみ取ってくれる真の理解者だとかたります。

「肝細胞」は、肝臓にある細胞のことなのですが、ほかの臓器とはちがい高い再生能力をもつ細胞です。70%を切除しても、半年ほどで元の大きさまで戻ることが出来る細胞なんですね。

そして”世界で一つの肝細胞”というのは、第二次私事大戦の失恋によって傷を負ってしまった自分をよみがえらせてくれる「君」のことではないでしょうか。

生まれた心のcupido達が
もがいて鼓動がhigh
もう少し動き抑えてみてよ
恋の相棒 感情調節

出典: https://twitter.com/yo_ne46/status/847076072428470272

君を見て心がドキドキと高鳴るのは、恋をすることで生まれた”クピド”たちが暴れまわっているからだと歌います。

体中からあふれ出しそうな”クピド”たちを感情を調節することで抑え込もうとしている姿がイメージできますね。

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