果実を盗るか? 盗らないか?
実った果実
垣根越しに実る柿やみかんをむしり取ろうと思った人。
MV「日常」では後者の人物ですね。
こうした葛藤は毎日の生活で経験するものです。
盗った人は空腹で、たまらずに盗ったのかもしれません。
盗らなかった人は良心がそれを咎めたのかもしれません。
いずれにしろ日常にある風景の一つです。
しかし、その果実。
お金だったら、どうしますか?
夢だったら、どうしますか?
そうした別のモノに置き換えることで見る人に訴えているのです。
MVには日常が散りばめられている!?
少し異世界な雰囲気を漂わせるMV。
荒地のシーンや車両基地、サングラスに寝顔。
日常では見かけない世界が多いことでしょう。
実は飽き飽きした日常からの脱却を描いているのです。
そのためMVは後半になるほど現実感がなくなります。
歌の流れとともにMVが伝えたい思いを感じることができるでしょう。
寝顔の写真が印象的
レトロなカメラでシャッターを切る
斬新なカットですね。
寝顔というのは他人しか見られません。
そのため一人暮らしでは目にできない光景です。
暗にこの光景は孤独を批判しているのかもしれません。
寝顔を見る家族や友達、恋人が近くにいること。
そんなささやかな日常が実はとても幸せなのです。
サングラスは仮の姿を象徴!?
個性のない時代
「日常」は現代の日本社会に対する挑戦的な曲です。
スマホを一同に見る車内の乗客。
みな同じ人物に見えます。
サングラスをかけたように…。
大勢が同じ行為をすることで個性が消えます。
しかし、実際に一人一人は違う人間。
生まれた場所も育った環境も異なります。
それがスマホに夢中になる姿はイコールに見えるのです。
さあ、スマホの電源を切って、手帳を破り捨てましょう。
非常識になることで未来は開けます。
夢はサバイバル
わずかな食糧を支給され、固い岩の上でスープをすすります。
しかし、彼女たちは夢に向かっています。
多少の苦労など些細なことに過ぎません。
希望があるからこそ貧しくても進んでいけるのです。
その証拠に顔が輝いています。
そして、サングラスを外して目を向けた先に夢が登場します。