「My measure」自体は2009年のリリースですが、2016年1月に別バージョンのMVも新しく制作されました。

その内容はなんとサッカー日本代表の宇佐美貴史選手とのコラボ映像となっています。

このコラボは宇佐美選手が怪我の手術をした際のリハビリ期間、この曲の歌詞が自分の気持ちとリンクして励まされたと言っていたことがきっかけ。

アルバム「BEST POSITIVE」のリリース時期とも重なり、この曲の注目度にさらに拍車を掛けました。

一線で活躍するアーティストと、一流のアスリート。

業界は違えど、前線で活躍する人の間にはやはり通じるものがあるのですね。

黙々と練習に励む宇佐美選手の姿に曲が重なり、背中を押されるような映像となっています。

MVもご覧いただいたところで、気になってくるのは歌詞ですね。

leccaを第一線のアーティストに押し上げた原動力がその中には語られていました。

ここから内容を詳細に見ていきましょう!

遠回りして辿り着いたその場所から振り返って

必要と思われることなら全部
やってきた私はロスも多くて
もっと簡単にたどりつけたはずの
ここまで来るのにだいぶ遠回りした

出典: My measure/作詞:lecca 作曲:lecca

この曲の主人公は今の自分の立場に納得がいっているようですね。

lecca自身に置き換えれば、多くの人に歌を届けるアーティストという立場。

彼女がその立場を手に入れる方法が最初からわかっていたわけでは当然ありません。

思い返せば遠回りなことも、無駄に思えることもたくさんやってきたことをここで語っています。

ときには大切なものを手放すことも

私が私でいるため
切り取って 手放してきたいくつもの
安心や妥協や夢さえ
いつの間にか なつかしくなる

出典: My measure/作詞:lecca 作曲:lecca

彼女が無駄に思えることに取り組んで来たことも、全て自分の気持ちに耳を傾けた結果です。

もちろん自分の意志に従って、手放して来たものもたくさんあるのでしょう。

手放したものだといっても、それが自分にとって必要のないものとは限りません。

大切に思っているものでも、選択を迫られたときには手放さなければいけないこともあるのです。

彼女のなつかしむ様子から、手放して来たそれらもまた大切なものだったことを感じられます。

昨日よりも 強くいられるために
なくすものよりも 得るものが
どれだけ大きいか 歯ををくいしばりながら噛みしめた

出典: My measure/作詞:lecca 作曲:lecca

大切なものだったのなら、手放すときの苦痛というのも当然大きかったのでしょう。

次に手に入れるものに対する期待を膨らませることで、その苦痛に耐えてきた彼女の様子が描かれています。

leccaの歌う「自分のものさし」とは

何が正解なんて分からない
どれが一つだけってこともない
いま自分のものさしで歩いてゆこう
そうすれば 涙こぼれても we're just fine

出典: My measure/作詞:lecca 作曲:lecca

無駄に思えることだって、結局やってみないと無駄かどうかはわからないものです。

全て自分の声に正直に歩んで来たから、例えそれが無駄に終わっても、どんなに苦しくても笑うことが出来る。

結果よりも自分の気持ちとどう向き合ったかが大切だという内容が歌われていますね。

分かるのは途切れない自分の気持ち
まだまだやれるんだ、ってもがいてるの
もっともっと ゆけるだけ
This is my measure, all by my measure

出典: My measure/作詞:lecca 作曲:lecca

結果がわからないのなら、何を基準に選択すればいいのか。

その答えは「自分がやりたいかどうか」だけです。

「まだまだやれる」「もっと行ける」と思えるのなら、その道をひた走るのが正解。

それがleccaの歌う「自分のものさし」なのですね。

未来に向かって奮闘する彼女は何を思う?