1972年発売のアルバム【ジギー・スターダスト】収録曲

コンセプトアルバム

David Bowie【Five Years】歌詞を和訳して意味を徹底解釈!残された時間で何をする?の画像

【Five Years】はデヴィット・ボウイの5作目のアルバム【ジギー・スターダスト】収録曲です。

アルバム原題は【The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars】。

このアルバム架空のロックスター「ジギー」が主人公。

宇宙人で地球の侵略者である「ジギー」はロックスターとして地球で成功し破滅していく物語なのです。

そして、ジギーが地球に降りて来た時、“地球はあと5年で消滅する”という設定。

【Five Years】はその状況を歌った歌なのです。

壮大なロックストーリーの展開にくらくらしてしまいます。

果たして、ジギーは地球人の救世主なのか、はたまた侵略者なのでしょうか。

それはアルバムを一通り聴くと徐々にわかってきます。

奇想天外なコンセプトで世の中を驚かせた本アルバム。

もちろん、音楽センスも抜群に楽しめる内容になっています。

親日家の一面も

架空のロック・スター「ジギー」の衣装は、日本のデザイナー山本寛斎さんがデザイン。

彼のステージ衣装やメイクは日本文化を多く取り入れています。

今のようにインターネットが発達していない時代に、世界に視野を広げ貪欲に創作する姿がかっこいいです。

コメディアデラルテパントマイムを学んだ経験を持つデヴィット・ボウイ。

音楽だけでなく、衣装、メイク、舞台、映画等、幅広く魅惑的な表現を創り出しています。

まさに彼が、グラムロックの寵児と評される所以なのではないでしょうか。

【Five Years】にはそのセンスが凝縮されているのだと思います。

退廃的な情景であるが故に、センチメンタリズムエモーショナルが盛り上がる音楽。

この、コントラストに心を奪われてしまう人も多いのではないでしょうか。 

市場にて

ため息の理由

Pushing through the market square
So many mothers sighing
News had just come over
We had five years left to cry in

出典: Five Years/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

地球に降りてきたという宇宙人「ジギー」がコンセプトであるというこのアルバム。

【Five Years】の主人公は「ジギー」ということなのでしょうか。

それはデヴィッド・ボウイのパフォーマンスから主人公は「ジギー」であると考えます。

和訳はこちらです。

不吉なニュース

マーケットの広場を押し進んでいくと
大勢の母親達がため息をついている
ニュースがやってきたんだ
5年間しか残されてない!と嘆いている

出典: Five Years/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

主人公(ジギー)がマーケットへ入っていくと母親達が集まっています。

彼女達は一様に、嘆いているようです。

どうしてかというと、地球は5年間で滅亡してしまうから。

とても恐ろしいことですね。

でもニュースがそのことを、彼女達に告げたのです。

ニュースキャスターの涙

地球がなくなる!?

News guy wept and told us
Earth was really dying
Cried so much his face was wet
Then I knew he was not lying

出典: Five Years/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie