1973年4月20日にリリースの、通算3枚目のシングルです。財津和夫の作詞・作曲1990年に俳優の吉田栄作がカバーしました。

青春の影

1974年6月5日にリリースの、通算6枚目のシングルです。『心の旅』以降、アイドル路線を走っていたとされるバンドの岐路となった一枚

虹とスニーカーの頃

1979年7月5日にリリースの、通算16枚目のシングルです。これも作詞・作曲は財津和夫。冒頭のワンフレーズが胸に染みます

『サボテンの花』をカバーしている人たち

よく見ると、テレビ創生期から活躍している大先輩からチューリップのすぐの後輩など、どちらかというとフォークソング隆盛期に現役で活躍した人ばかり。平成生まれの世代にはかえって新鮮かもしれません!

気になる歌詞をチェック!

作詞・作曲はともに財津和夫が担当しています。今からウン10年前の曲なのに、歌詞の中で歌われる若い男女の恋の終わりは、いつの時代も切なく悲しい。心にジーンと冬の冷たさが染み渡るようです。

ほんの小さな出来事に 愛は傷ついて
君は部屋をとびだした 真冬の空の下に
編みかけていた手袋と 洗いかけの洗濯物
シャボンの泡がゆれていた
君の香りがゆれてた

たえまなくふりそそぐこの雪のように
君を愛せばよかった
窓にふりそそぐこの雪のように
二人の愛は流れた

出典: サボテンの花/作詞:財津和夫 作曲:財津和夫

想い出つまったこの部屋を 僕もでてゆこう
ドアにかぎをおろした時 なぜか涙がこぼれた
君が育てたサボテンは 小さな花をつくった
春はもうすぐそこまで
恋は今終わった

この長い冬がおわるまでに
何かをみつけて生きよう
何かを信じて生きてゆこう
この冬がおわるまで

この長い冬がおわるまでに
何かをみつけて生きよう
何かを信じて生きてゆこう
この冬がおわるまで
ラララララ…

出典: サボテンの花/作詞:財津和夫 作曲:財津和夫

歌詞の意味は?

これ、わざわざ歌詞の解説要りますかね?今さら・・・・・・。とはいえこの歌詞、ちゃんと解説しましょう。

同棲していた若い男女が、些細なことで口論し、彼女は家事の途中だというのにそのまま出て行ってしまった。雪降る景色を眺めながら、彼女を愛してこなかったことを後悔しています。

今目の前で降る雪のように、彼女の上に惜しみない愛を注いで、すべてを包み込んであげれば、別れることにはならなかったのではと、後悔しています。

もちろん彼女は愛して欲しいなどと言ったわけではないのだけれど、おそらく二人の愛の巣に購入したサボテンが春には花を咲かせようとしていた矢先、春を待たずに終わってしまった恋を嘆いているのでしょう。

サボテンには春に育成するタイプと、夏に育成するタイプがあります。この二人の部屋にあったのは春に育成するタイプで、夏には休眠するのです。

休眠しているとき、水を余分に与えると、サボテンは根腐れを起こして死んでしまいます。

植物と同じ、愛をはぐくむことは難しい。いくつか失敗をして、植物も愛も上手に育てていけるようになるのかもしれませんね。

一緒に暮らすとそういうことってだんだん面倒くさくなってしまうようですが、相手の気持ちを測り、観察し、ちょっとした機微にも気付いてあげられる度量が求められるのかもしれません。

歌詞の中では意外にあっさり、自分もこの部屋を出て行って再起するような感じになっています。そんな簡単なものじゃないと思うのですがねぇ。

コード譜情報