夏の東京の夜、憂鬱と孤独を抱えて生きる主人公にも欲望はあります。

そしてその「欲望こそが愛のリズム」だというのです。

電波に乗せて、大気圏を突き抜けていくほどの欲望とは一体どんなものなのでしょうか。

今夜溢れた
月灯りに照らして
欲しいものなら手に入れて
好きなものから食べ尽くして
やがて夢をみる

出典: 東京マーブル/作詞:にしな 作曲:にしな・パソコン音楽クラブ

物欲を満たし、食欲を満たし、その先に求めるのは「夢」です。

過去への想いがやはり収まらない様子。

1番では思い出の曲のタイトルも忘れてまた次の恋に落ちる、と歌われました。

しかし実際はまだまだ過去の恋愛を引きずっているのです。

大事なのは過去に想いを馳せることを物欲、食欲と並べて歌っていること。

現実逃避ではなく、欲望の一種であり「愛のリズム」の範疇だというのです。

逃げ場を失い過去にすがってしまう行為を肯定的に捉えようとする想いが見え隠れします。

東京からのSOS

夏の匂い吸い込む
イカれた夜のメランルー
どこに逃げたって行き止まりね
大気圏を突き抜け
もうすぐ君の元へ
とりあえず今日も good night dear

出典: 東京マーブル/作詞:にしな 作曲:にしな・パソコン音楽クラブ

真夏の夜の東京で行き場を失ってしまった主人公。

そんな街を抜け出し大気圏を超えて「君」の元へ行きたいと叫びます。

今の孤独な状況を悲観し、過去へとすがっているのです。

【東京マーブル】は混沌とした東京の現状から過去へのSOSが歌われた楽曲になっています。

まとめ

にしな【東京マーブル】歌詞の意味を考察!笑顔の子供を睨みつけるのはなぜ?イカれた夜と愛のリズムに迫るの画像

この記事では「にしな」の楽曲【東京マーブル】の歌詞を解説しました。

「東京マーブル」は東京に暮らす人々の様々な想いが混じり合った様を表したタイトルです。

その中で主人公が混ぜ合わせていた色は、悲しみ・憂鬱・孤独といったものでした。

そして逃げ場を失った先に求めるのは過去の思い出。

今の自分を救うためには「過去をロードする」しかなかったのです。

【東京マーブル】はそんな夏の東京の夜の切ない失恋ソングになっています。

そして「電波」や「loading」というワードは『お耳に合いましたら。』とリンクする表現でした。

都会的でお洒落で切なくもある、癖になる楽曲なので是非聴いてみてください。

それでは最後に関連記事をご紹介しておきます。

2016年年初、ヴォーカルの川谷が、好感度が高いタレントとして著名なベッキーとの不倫騒動により、世間に大きな衝撃をもたらした”ゲスの極み乙女。”。 様々な世論が飛び交う中、彼らはミュージシャンとして、その道を迷うことなく走り続けている。 筆者のオススメ曲を通して、彼らの”ゲス”な魅力に迫ってみよう。

「にしな」は川谷絵音のプロジェクト『美的革命』で2曲ボーカルで参加しました。

川谷絵音はバンドゲスの極み乙女」のボーカルとして知られる人物です。

そんなゲスの極み乙女のオススメ楽曲を厳選した記事をご紹介しておきます。

花澤香菜さんの【恋愛サーキュレーション】は化物語というアニメの主題歌として話題に。アニメ終了後も根強い人気を誇る楽曲の歌詞の意味は乙女全開!可愛さと前向きな姿勢に注目です。

この記事でご紹介した【東京マーブル】はドラマ『お耳に合いましたら。』のEDテーマです。

ドラマのOPテーマは花澤香菜によって歌われました。

そのOPテーマではありませんが花澤香菜の楽曲の歌詞を解説した記事をご紹介しておきます。

【東京マーブル】と併せて是非お楽しみください。

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