『ハルジオンが咲く頃』を解説！乃木坂46の深川麻衣センターシングル楽曲！

紅白歌合戦に初出場し、ますます勢いを増した乃木坂46が2016年最初にリリースしたのが「ハルジオンが咲く頃」です。

穏やかで落ち着きがあり、爽やかな印象を与えるこの楽曲は、ストリングスが効果的に使われており、春にぴったりです。

タイトルの「ハルジオン」は春に咲く小さな花で、道端にひっそりと咲いているイメージがありますよね。

花が咲く前には蕾が下を向いているその見た目が過去の愛を思い返しているように見え「追想の愛」という花言葉が付けられたそうですよ。

このCDは初回限定盤がType-A、Type-B、Type-C、Type-Dと通常盤の5種類があり、初回限定盤にはDVDがついています。

今まで通りのメンバーの個人PV以外に、「ハルジオンが咲く頃」やカップリング曲のMVが収録されています。

全CDに収録されているカップリングはエスニックで面白い楽曲「遥かなるブータン」が収録されています。

その他にも

• Type-A：強がる蕾
• Type-B：急斜面
• Type-C：釣り堀
• Type-D：不等号
• 通常盤：憂鬱と風船ガム

が収録されています。

乃木坂46には、カップリングの中にも人気の高い曲が多く、それぞれ個性的な作品となっております。

今回は表題曲の「ハルジオンが咲く頃」を紹介しますが、是非カップリング曲も聴いてみてくださいね。

この「ハルジオンが咲く頃」のセンターは彼女しかいません。なぜなら、今回センターを務める深川麻衣のために作られた曲だからです。

まいまいの愛称で知られている深川麻衣は、ファンの中では「聖母」と呼ばれています。他人を押しのけてでも前へ出るというタイプではなく、誰かが頑張っているのなら手を差し伸べて支えてあげよう影に回るタイプです。

そんな彼女には数々の聖母エピソードが残っています。

• プリンシパルがうまくいかずに落ち込んでいた秋元真夏に心配して秋元真夏の好きなマカロンをプレゼント
• 上京したてのメンバーのために、毎朝学校まで一緒に登校

など、メンバーが悩んでいるときには、そっとサポートに回る神対応が人気です。素晴らしい人柄に、握手会でも中学生から50代まで幅広い層が訪れたそうですよ。

2016年1月7日に、「ハルジオンが咲く頃」をもってグループ卒業を発表しました。卒業記念という意味でも初回限定盤Type-AのDVDには深川麻衣ドキュメンタリーが収録されています。

また、選抜発表後にはいつも「このメンバーで戦っていきます」と発表されるところを、スタッフから「今回はみんなで思い出を作りましょう」と伝えられたと橋本奈々未がコメントしています。

このエピソードからも、「深川麻衣のために」という想いが伝わりますね。

他のメンバーからもファンからもここまで愛されたメンバーは、後にも先にも彼女以外にいないのではないのでしょうか。

周りに愛を与えてきたからこそ、彼女はこのシングルで与えられる側になったのでしょう。

ただ1人、彼女との思い出を作るために乃木坂46が一丸となった稀有なシングルが「ハルジオンが咲く頃」なのです。

次は、この楽曲に込められた想いを紐解いていきましょう。

「ハルジオンが咲く頃」のMVは、小松菜奈＆菅田将暉主演の映画「溺れるナイフ」の山戸結希監督が担当しました。

MVは”卒業”をテーマに現代の卒業シーンと大正時代が交互に入れ替わって進んでいきます。大正時代では、とある歌劇団を卒業する一人の女生徒役を深川麻衣が演じていますね。

中でも、メンバー全員が涙を流すアップは見どころですね。深川麻衣の卒業を考えるだけでなけてきたというメンバーもたくさんいたようです。

MVの最後には、深川麻衣から堀未央奈へのバトンが渡される瞬間があり、今回センターだった深川麻衣から次期センター候補への応援といえるのではないでしょうか。

また深川麻衣がエンドロールの時につぶやく言葉も涙腺を緩ませます。

「努力・感謝・笑顔。私たちは乃木坂のぼり坂」。何度も繰り返し、その言葉を胸に頑張ってきた彼女の想いがひしひしと伝わります。

ぜひ、フルバージョンをチェックしてほしいと思います。

涙を流すシーン以外にも、メンバー同士で仲睦まじくじゃれ合う様子も印象的です。

監督は普段から仲が良いという彼女たちの姿を表現したかったのかもしれませんね。

彼女たちが互いを想い合っているのがよく分かります。

アイドルというと、メンバー同士で選抜などを巡って争うイメージがありますが、彼女たちはそうではないのでしょう。

お互いに頑張ってきた仲間ということで認め合いながら、切磋琢磨しているのではないでしょうか。

そんな風に日々を共にしてきた仲間が卒業してしまうというのは、とても辛いことです。

だからこそメンバーたちは皆、涙を流しているのでしょう。