星野源「老夫婦」

老夫婦(星野源)の歌詞の意味を知った時…泣かずにはいられない!隠れた名曲の歌詞を徹底解釈!の画像

星野源さんの「老夫婦」という曲をご存知ですか?

星野源さんの1stアルバム「ばかのうた」に収録されており、隠れた名曲と言われています!

この曲は星野源さんが個人で活動する前、「SAKEROCK」として活動していた時期に作られた曲です。

この頃の星野源さんの歌は、アコースティックギターのみのしっとりとした弾き語りが多いです。

今の星野源さんとは違った、素朴な感じを味わう事が出来ます。

星野源が歌う「老夫婦」とSAKEROCKが演奏する「老夫婦」

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「老夫婦」という曲には2種類あります。1つは星野源さんが個人で歌っている「老夫婦」です。

そしてもう1つがSAKEROCKとして演奏されている「老夫婦」です。

SAKEROCKインストゥルメントバンドということで、歌詞が付いていません。

2つを聴き比べてもらうと、全然違うのが分かると思います!

SAKEROCKの「老夫婦」は少し華やかで、音楽にも色が付いています。

一方、星野源さんが個人で歌う「老夫婦」は、かなりお年を召されている老夫婦で、モノクロのような印象を受けました。

おげんさんといっしょでも生披露!

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放送されてすぐに再放送やシリーズ化を望む声が多数上がった「おげんさんといっしょ」でも生演奏されました!

NHKの生放送とは思えない緩いトーク番組で、いくつかのリクエストを頂いた中で、家族の歌ということで歌われました。

筆者が知っている限り、テレビで「老夫婦」が流れたのは「おげんさんといっしょ」が初めてでしょう。

歌詞解説

歌詞、楽曲共に非常に短い歌

この楽曲歌詞がとても短く、更に曲も120秒しか無く、星野源さんの全楽曲の中でもかなり短い歌です。

ですが音楽というものは、歌詞が多いから、楽曲が長いからという理由で沢山のことが伝えられる訳ではありません。

この曲は歌詞も楽曲自体もかなり短いですが、沢山のことを考えることができ、想像することができました。


おじいさんは ひとり暮らし
おばあさんは 雲の上

楽しかった
悲しかった
日々よ

おじいさんは 歩いてゆく
おばあさんの 好きな場所

なにもないし
なにもしない
ただ来てみただけさ

ボケたふりしただけさ

出典: 老夫婦/作詞:星野源 作曲:星野源

この楽曲に出てくるのは2人。先に天国に旅立ってしまったおばあさんと、おばあさんのことが今でも大好きなおじいさんです。

亡くなったおばあさんとの思い出を辿っています。

ここだけを聞くと悲しく感じるかもしれませんが、メロディ自体かなり暗い訳では無く、陽気な感じがします。

あまり悲しい歌という気がしません。

ボケたふりしてただけさ

特に何が起こるわけでもないような歌詞ですが、最後に「ボケたふりしただけさ」とおじいさんは言っています。

とても不思議でした。ボケたふりと言っても「おじいさんボケてるの?」なんて言ってくれる相手はいません。

つまり、答えはおじいさんしか知らない

おばあさんの好きな場所に来た理由はおじいさんにしか分かりません。あえて歌詞をそこまでしか書いていないのです。

その後は「ラララ〜」の歌詞が60秒くらい続いて曲が終わります。

その60秒間の間、おじいさんがおばあさんの好きだった場所で沢山の思い出を思い返しているのでしょう。

この場所を初めて見つけた時のこと、この場所におばあさんと初めて来た時のこと、おばあさんと最後に行った時のこと。

おばあさんとの二人の思い出は、もうおじいさんの中にしか存在していません。

ですが、それで良いのです。ちゃんとおじいさんの中に思い出が残っていればそれだけで良いのです。

自分の祖父母に当てはめてみる