OLのイメージって?
一般的な会社に勤めている女性は、俗にOLと呼ばれています。
OLにはどのようなイメージを持っていますか?
駅前にある大きなオフィスビルに入っている会社に、流行を取り入れつつ目立ちすぎない装い。
高いヒールを鳴らして颯爽と通うようなイメージでしょうか。
スカートをひらひらさせて、良い香りが漂ってきそうな印象もあるかもしれません。
清楚で仕事もプライベートも、そつなくこなすというイメージのOL。
そんなOLの間では、じつはお昼のランチをめぐって熱いバトルが繰り広げられているのです。
お昼のランチ時間のOLあるあるな姿
イメージを維持したまま目的を果たす
組んだその腕の中に
財布を守っているの
急ぎ足なのは狙った
獲物ゲットするため
仕事も恋も妥協を
許さない主義なの
もちろんランチも同じ
食べたいものを食べるの
出典: LUNCH TIME WARS/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
時計が12時ちょうどになり、お昼休憩の時間になるとすぐさま席を立つOLたち。
腕組みをしながら、その腕の中には財布がしっかりはさまっている姿は、よく見かける光景かもしれません。
この曲に登場するOLは、仕事も恋も全力で真剣勝負。
お昼休憩に食べる食事でさえ、全力で食べたいものを選びたいようです。
おいしいものを食べたい、同じ金額なら好きなお弁当を選びたい、という気持ちは誰にでもあるはず。
しかしこの曲に出てくるOLは、特にその気持ちが強いようです。
走らずに急ぎ足で歩くのは、走ると下品に見えてしまうからでしょう。
12時ちょうどに席を立ち、走ってお弁当屋まで行く姿を見られてしまったら?
恥ずかしいと感じる女性は多そうです。
見た目も大事なOLは、上品な雰囲気そのままに目的を達成するというのが暗黙のルールのように思います。
女同士ならではの見抜く力
ほらどのこも狙ってる
そう女だから解るの
どんな制服でも中身は
女豹の爪隠してる
出典: LUNCH TIME WARS/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
同性の場合、同性ならではの気持ちが理解できるということがあります。
極端な例でいえば、妊娠出産のつらさや痛さは経験した人にしかわからないでしょう。
生理のつらさも男性には理解できません。
恋愛においていえば「男は女の気持ちが理解できない」といった言葉も耳にします。
そういった性特有の物事の見え方や価値観というものがあるでしょう。
この曲の中では、まさに自分と同じお弁当を狙っている女性が誰なのかがわかると言いたいのですね。
一見するとただ立っているだけに見えても、体が少し前のめりだったり、かかとが地面についていなかったり。
なんとなく急いでいるように見える。
そのちょっとした様子から、同じ獲物を狙うライバルをかぎ分けているのです。
ライバルとわかれば、その人よりも早くお弁当屋さんまでたどり着かなくてはならない。
そのような計算もしてしまうのが、お昼休憩に情熱を注ぐOLの特徴であるということを意味しているのです。
TV番組ヒルナンデスで使用された理由は?
昼昼昼なんです
出典: LUNCH TIME WARS/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
この歌詞の一番最初のフレーズ。これが「ヒルナンデス」のオープニング曲に採用された理由でしょう。
もうお昼の時間だよという意味の言葉と番組名をうまく掛け合わせています。
番組のために作られた曲かもしれませんが、一見するとそのように感じさせないテクニック。
まさにこの曲を作詞した槇原敬之さんだからこそのなせる業なのではないでしょうか。
女の闘いが始まる
お昼休憩の充実度が午後の仕事に影響する
昼は私の戦場です
昼昼ひるんだら負け
空っぽになった棚の前で
泣きたくない昼なんです
出典: LUNCH TIME WARS/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之