藤原さくら「Twilight」

黄昏を意味する言葉

藤原さくら【Twilight】歌詞の意味を考察!同じ日をやり直すのはなぜ?毎日別れを告げる真意とはの画像

今回は、女優としても活躍しているシンガーソングライター藤原さくらの曲をご紹介します。

今回ご紹介するのは、AORやシティポップ的な大人のサウンドで彩られた「Twilight」。

管楽器の豊かな音色と、全体的に抑制の効いたバンドサウンドが印象的な楽曲です。

「Twilight」というタイトルを和訳すると「黄昏(たそがれ)」という意味になります。

つまり「夕暮れ」の、暮れかかった時間帯の光景を指しているのです。

1日の中で最も、言い知れぬ切なさや寂しさを感じる時間帯。

「Twilight」の歌詞では、藤原さくらならではの表現によって、日常で生まれた想いを描いています。

今回は、そんな「Twilight」の歌詞の意味を解説していく記事です。

MVはこちら

そんな「Twilight」のMVはこちらとなっています。

冒頭から、光の陰影の中で歌う藤原さくらの姿が印象的です。

映画のワンシーンのような光の表現が美しく撮られています。

終盤の暮れかけている空をバックにして歌う藤原さくらの姿。

この楽曲の世界観を映像化したといえる、高いクオリティの映像作品です。

まだご覧になっていない方は是非、この機会にご覧になると歌詞の意味も理解しやすくなると思います。

満たされない気持ち

気になっていた料理店へ

藤原さくら【Twilight】歌詞の意味を考察!同じ日をやり直すのはなぜ?毎日別れを告げる真意とはの画像

今日は三度乗り換えして
ずっと気になってた店まで
ごまかすみたいに食べても
すこしも満たしてくれないみたい

出典: Twilight/作詞:藤原さくら 作曲:藤原さくら

それでは早速、冒頭の歌詞をご紹介していきます。

ここでは、この歌詞の主人公がどんな人物なのかが分かります。

彼女が電車でいつもより遠出をして向かった先。

それは以前から、ネットや雑誌などで見ていて気になっていた話題の飲食店でした。

気になっていた店というだけあって、とにかく沢山の料理を食べたのでしょう。

普通ならば、お腹も一杯になり心も満たされるはずです。

しかし彼女は全然満たされないといいます。

その理由は一体何なのでしょうか。

心に残っている言葉

あなたの言った「会いたい」は
嘘じゃなかったでしょ
通りを猫が歩いていく
今日も変わらない

出典: Twilight/作詞:藤原さくら 作曲:藤原さくら

彼女の心の中に大きく残り続けている誰かの存在

その誰かこそが、彼女にとって、心を満たしてくれる存在なのかもしれません。

大切な相手が言った「会いたい」という言葉。

それが彼女は忘れられずにいるようです。

ふとした瞬間に、隣にいないその人のことを考えてしまう。

そこに満たされない気持ちや、空虚さを感じているのでしょう。

3〜4行目で描かれている、変わらない日常の風景。

そこには彼女の、変わってほしいという願望が現れているのではないでしょうか。

日常の中で

髪を切ること

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今は髪を切ってみたり
ほんのちょっとで嬉しいけど
今日も飽きず 頭の中
何度もあの日をやり直した

出典: Twilight/作詞:藤原さくら 作曲:藤原さくら

髪を切る時には、何かそうしたい理由があることが多いのではないでしょうか。

気分を変えたいという曖昧な理由もあるかもしれません。

しかし、ここではもう少し明確な理由があるのではないでしょうか。

この流れでは、前述のパートで現れた彼女に「会いたい」と声をかけた誰かが要因になっている。

そう考えるのが妥当であると感じます。

その誰かと会う約束の前に、髪を切る。

それは今よりも綺麗に見られたいという気持ちの現れなのではないでしょうか。

その人物というのは、主人公の恋人、もしくは好きな人のことなのかもしれません。

3〜4行目の歌詞で、彼女が頭の中で繰り返している「あの日」。

これは、彼との大切な日であることは間違いないでしょう。

もしかしたら2人が付き合い始めた日のことを指しているのかもしれません。

そう考えると、2行目で語っていた「嬉しさ」にも納得がいきます。

今、2人は付き合い始めたばかりで、毎日が楽しいのでしょう。