色とりどりの恋を歌うerica

erica【ただいま おかえり ありがとう~僕らの未来~】歌詞を徹底解説!思わず結婚したくなる!?の画像

ericaといえば、優しくて丸みを帯びた歌声で紡がれる告うたの数々!

幸せな時、傷ついた時、迷った時、彼女に背中を押してもらった方が少なくないはずです。

今回ご紹介する『ただいま おかえり ありがとう~僕らの未来~』は告白ソング?それとも別れの曲?どちらでしょうか。

『ただいま おかえり ありがとう~僕らの未来~』の歌詞をピックアップ!

リリックビデオに表示される文字、そしてタイトルを見ると、幸せな恋愛を描いているように感じます。

出迎え、出迎えられる関係性ということは、同棲しているのか夫婦なのか。

しかし、歌詞をじっくり読み進めてみると、違う側面が見えてきます。

挨拶と感謝を並べた理由

ただいま おかえり ありがとう
また会える日まで 笑顔でいてね

出典: ただいま おかえり ありがとう~僕らの未来~/作詞:erica 作曲:erica

家に帰ってきたときに交わされる挨拶ですね。しかしそこに続くのは感謝の言葉。

どこか脈絡がないように感じます。

その後の歌詞を見ると、二人はこれから別々の道を歩くことになるのだと分かります。

そんな状況でなぜ「ただいま」「おかえり」なのでしょうか。

二人は生まれたときから恋人同士だったわけではありません。必ず出逢いの瞬間があります。

何の関係もなかった二人が、お互いの存在を認識したターニングポイントです。

そして今二人は、ぐるりと回ってそのポイントに戻ってきたのではないでしょうか。

だから「ただいま」「おかえり」なのです。

「ありがとう」は、今まで共に歩いてくれたことへの感謝を伝えたのだと読み取れます。

そうすれば三つの言葉が違和感なく並びますね

ここからはじまる僕らの旅を描いて行こう
どこまでも続くように

出典: ただいま おかえり ありがとう~僕らの未来~/作詞:erica 作曲:erica

出逢う前とも、出逢った後とも違う新しい道を歩むことになる二人。

もちろん、各々が別の道を行くのでしょう。

道が決して途切れないように願う背景にはどのような思いがあるのでしょうか。

二人は前に向かって道を歩いていたのに、辿り着いたのは「原点」でした。

ということは、これから歩む新しい道を進んでも、原点に戻ってくる可能性があります。

お互いが顔を上げて前に進んでいれば、スタート地点でまた「おかえり」「ただいま」の言葉が交わせるかもしれません。

そうなればいいな、という願望が歌われているのでしょう。

君がいたから僕がいる

この曲の語り手は「僕」。

ericaが男性視点を意識したかどうかは分かりません。

どちらとも解釈できる歌詞の内容です。

今回は男性「僕」の視点で読み解きます。

始まりや旅立ちの景色で前を向く

「おはよう」ではじまった
新しい朝が来て 改札を通り抜けると
優しい風達が そっと心を埋めてくれた

出典: ただいま おかえり ありがとう~僕らの未来~/作詞:erica 作曲:erica

明けない夜はない、という言葉がある通り、例え失恋をしたって否応なしに朝がやってきます。

悲しみに溢れた空気をガラリと入れ替えるには良いタイミングではないでしょうか。

「改札」ということは電車に乗るのでしょう。朝の電車は出発を感じさせます。

失恋から一夜明けて、すぐに立ち直ることは難しいかもしれません。

しかし列車がホームに入るときの風や、新しい旅立ちを予感させる駅の景色が彼の背中をそっと押してくれたのでしょう。

事実は消えない