何かからの解放…?
雨上がりの空に 夏の鼓動が聞こえている
”もう 怖がらないでいいよ” 僕はノックし続けている
あぁ 何もかもただの時計仕掛
歯車の欠けた未来さえ 楽しめるよ
lookin for you
何処までも続く世界から 連れ出せたなら
kissin your mind
淡く揺られ 空の果てまで たどり着けそう
出典: 風にきえないで/作詞:hyde 作曲:tetsu
季節は夏。
歌詞の内容から、暑くて息苦しい夏の暑さは伝わってきません。
むしろ涼し気な様子で、やわらかい日差しの注ぐ夏の空のようです。
そして主人公は彼女に呼び掛けていますね。
探し続けていた彼女を終わりの見えない暗闇から救い出したいという想いがあるように思えます。
ここで主人公の立場を考えてみましょう。
hydeから連想されるもの。そして幸せな世界へ彼女を連れていきたいという願い。
ここから1つの仮説を立てることができました。
それは、主人公(hyde)が”天使”だったら?というもの。
突拍子もないかもしれませんが、天使が何かの理由で目覚めない彼女を見守っていたとしたら?
抽象的な存在に実在する人物を重ねることも多いhydeなので、あり得るかもしれません。
ということで、ここから先は、主人公=天使の設定で物語を追っていきましょう。
想い過ぎて苦しいほど
街中にあふれそうな この想い焦がれて
息も出来ないほど 君に壊れてる
出典: 風にきえないで/作詞:hyde 作曲:tetsu
主人公はずっと彼女を見守ってきたのかもしれません。
いつの間にか募る想いに今は苦しいほどです。
その想いの強さを「壊れてる」という言葉で伝えています。
”どうしようもなく”や”狂おしいほど”の意味合いが伝わってくるのではないでしょうか。
頑張らなくてもいい?
もういいよ もういいよ I'm always knocking on your door
もういいよ もういいよ I'm always knocking on...
出典: 風にきえないで/作詞:hyde 作曲:tetsu
ここの歌詞はどんな意味を持つのでしょうか。
英文を翻訳すると「いつも君のドアをたたき続けている」です。
そして日本語の部分と併せて解釈すると、”もう十分だよ”という意味が見えてきます。
前述で、主人公=天使、そして目覚めない彼女と仮定しました。
その設定から想像すると、主人公は抜け出せない苦しみから彼女を解き放ちたいのではないでしょうか。
”十分がんばったよ。だからもう大丈夫、この扉をあけて僕の所へおいで”
そんな主人公の言葉です。
そして僕の所というのはまさに天国。
今は彼にしか感じることのできない虹色の素敵な世界です。
その幸せな場所に、彼女を連れて行こうとしているのではないでしょうか。
消えていかないように
街中にあふれそうな この想い焦がれて
息もできないほど おぼれそう
虹色に輝く 素敵な瞬間だから
この風にきえないように 君を捕まえた
出典: 風にきえないで/作詞:hyde 作曲:tetsu
いよいよ最後の歌詞です。
命が消えそうな今、その命を天国に届けるのが彼の役目。
風に吹かれても消えてしまうくらい儚い魂を自分の手で幸せな場所へと連れて行きたい。
切なくも、とても愛情にあふれた暖かい歌詞だと思いませんか。
主人公と彼女の設定によって、色々な解釈ができる歌詞だと思います。
1つのことに捉われず、自由に想像できるのも言葉のセンスが豊だからかもしれませんね。
タイトル「風にきえないで」は、彼女の消えた命を二度とつらい目に合わせないための祈り…。
”大切な彼女を天国へ連れていく天使の物語”と、結論付けて筆者の解釈とさせていただきます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
日本の音楽界において「ハイトーンボイス」のカリスマ的存在である「L'Arc〜en〜Ciel」。
注目したのはライブやツアーでも決して歌われることのない「風にきえないで」でした。
切なく苦しい胸の内から、暖かく幸せを感じられるセンセーショナルなナンバーでしたね。
いつかL'Arc〜en〜Cielとしてもう一度この楽曲を披露する姿が見たいものです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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