「マイノリティ脈絡」
2nd mini ALBUMに収録
"ずとまよ"の愛称で知られるずっと真夜中でいいのに。の楽曲「マイノリティ脈絡」。
2nd mini ALBUMである「今は今で誓いは笑みで」に収録されています。
このアルバムは初回限定版が生産されており、そちらはかなり豪華な内容。
魔導書仕様のボックスにMV集、コード譜やACAねの一問一答集がついてくるのです。
ずとまよファンにはたまらない内容となっています。
タイトルの意味
今回解説していく「マイノリティ脈絡」ですが、タイトルはどのような意味なのでしょうか。
まず"マイノリティ"は、少数派という意味。
そして"脈絡"は筋道やつながりを指す言葉です。
繋げると、少数派の筋道。
つまりこのタイトルは少数派が歩んでいく道を表しているのです。
そのことを頭の片隅に置いて、歌詞の解釈を進めていきます。
苦しむ主人公
周囲からのイメージ
実は僕は こう見えて強引に
ビリビリに包装紙 破ける
切らした無添加の味噌 選んで
朝ごはんの支度で忙しい
かっこつける 君の日々の文脈も
可愛がれてしまう日々は
出典: マイノリティ脈絡/作詞:ACAね 作曲:ACAね
ここで表現されているのは、主人公のギャップ。
周囲からのイメージとは違う一面を持っているというのです。
大胆に包装紙を破ってみたり、ときには体に気を遣った食材で丁寧に料理をしてみたり。
周りからそのような印象を持たれていないことは自分でも理解しています。
きっと 父さんも 姉ちゃんも 誰も
何も知り得ない
邪に はみ出した純粋から
出典: マイノリティ脈絡/作詞:ACAね 作曲:ACAね
そしてそのことは家族でさえ知らない。
本当の自分を誰にも見せていないのです。
ここで純粋なものと表現されているのは、多数派のことであると思われます。
多数派からはみ出てしまった自分を邪悪なものとして扱っているのです。
ギャップによるもどかしさ
消え去りたいね
捏ねくり回して塞いだって もうっ
割り切りたいよ
客観的な言葉で操れられんよ
気づかれたくて でも冷静でいるんだ
帰れなくなる前に痛んでよかった
出典: マイノリティ脈絡/作詞:ACAね 作曲:ACAね
そうしてギャップに苦しんだ主人公は消えてしまいたいと嘆きます。
どんなに足掻いても苦しみは消えない。
だからこそ自分という存在を割り切ってしまいたいのです。
誰の言葉にも左右されることなく、自分は自分であると証明したい。
少数派であることをわかってほしいけれど、冷静に考えるとそれが得策だとは思えずためらいます。
主人公はその狭間でずっと苦しんでいるのです。
はっきりと少数派である意思表示をしてしまえば、主人公は多数派にはいられなくなってしまう。
生きていくためには多数派でなくてはならないという気持ちが大きいのでしょう。
少数派に浸かってしまう前にこうして痛みを知ることが出来てよかったと考えています。
多数派への想い
"="で繋いだ心情
紛らわして紛らわして 距離を取るほど
一方的を貫くなら
触れたい=凌ぎたい=口にはしない
出典: マイノリティ脈絡/作詞:ACAね 作曲:ACAね