【東京】とはどんな曲?

男女の別れを描いた楽曲

銀杏BOYZ【東京】歌詞の意味を解説!なぜ笑顔を残して君は去ったの?石ころみたいな僕の心情を読み解くの画像

今でも根強い人気と熱狂するファンの多い銀杏BOYZ

そんな彼らが2005年に発売したアルバムが【君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命】です。

そして今回歌詞の意味を読み解いていくのが、同アルバムに収録されている【東京】という楽曲

この曲は主人公が愛していた女性との別れを描いた1曲です。

別れの辛さや悲しみの感情をセンチメンタルに綴った歌詞

どれほど主人公が彼女を想っていたのか、そしてその後はどうなってしまうのか。

歌詞の意味を読み解きながら、銀杏BOYZがこの曲に込めた想い。

そして、この曲の主人公の気持ちを解釈していきたいと思います!

シンプルなタイトル

タイトルは【東京】。

タイトルから連想するのは、東京を舞台にしたストーリーなのだろうということだけです。

タイトルをこれだけシンプルにしたのも、歌詞に込めた想いが強いからではないでしょうか。

この曲は歌詞も長く、そして収録時間も10分超えと想いがたくさん詰められているのです。

だからこそ敢えてタイトルをシンプルにすることで、内容をぼかしていたのではないでしょうか。

歌詞にもっと注目して欲しいのです。

ここからは歌詞を見ながら、少しずつ読み解いていきたいと思います!

歌い出しの歌詞に込められた想い

哀愁漂う歌詞

君と別れて僕は石ころになって 蹴っ飛ばされて転がって疲れた

出典: 東京/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸

冒頭でも触れましたが、この楽曲は男女の別れを描いた曲です。

始まりの歌詞からすでに2人が離れてしまっている様子が伺えます。

そして主人公の様子。

比喩表現が使われていますが、この意味は主人公の心が沈んでしまっているということでしょう。

石は世の中に無数に溢れ、特別な感情を示す人も少ないでしょう。

珍しい石や綺麗な石ならまだしも、彼の心はどこにでもあるものに変わってしまったのです。

愛する人との別れ。

それがどれほど主人公の心をボロボロにし、そして気力を奪ってしまったのか。

最初の歌詞からは、別れたばかりの辛い哀愁が漂っているのです。

感情の振れ幅

出会えた喜びはいつも一瞬なのに どうして別れの悲しみは永遠なの

出典: 東京/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸

デート当日は楽しみな気持ちと嬉しい気持ちが入り混じります。

幸福に包まれ、気分が華やかになるのです。

しかしそれは出会っている時だけ

デート終わりの別れ際には、離れたくない気持ちが押し寄せてきてしまうのです。

主人公は好意が強い故に、感情の変化も激しいのではないでしょうか。

デートの時の幸せな感情の儚さを憂いているようです。

そして本当の別れ。

本当に好きだった相手と、もう2度と一緒に笑い合えることがなくなってしまうのです。

想像しただけでも辛く、精神へのダメージは計り知れません。

さらにその負の感情はずっと続いていくのです。

君を諦めない限り、ずっと。

主人公は別れてもまだ彼女のことを想い、そして好意を捨てきれないのでしょう。

彼女は東京にも別れを告げた

僕と別れて君は仕事を辞めて 新幹線に乗って郡山へ帰った

出典: 東京/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸

2人が過ごしていたのは東京です。

付き合ってから幸せな日々を送り、様々な場所に思い出が作られていきました。

一緒に乗った電車、2人で歩いた道路、一緒に食べたレストラン。

東京という街に、2人の軌跡が数多く刻み込まれているのです。

しかし別れることを決めた彼女は東京を離れてしまいます。

地元に帰ってしまったのでしょう。

東京からいなくなってしまったことが主人公の心をさらにえぐります。

彼女はもう2人の思い出の場所を見て付き合っている時のことを思い出したりしないのです。

しかし彼は東京に残る。

愛した人との記憶を嫌でも思い出してしまうこの街にです。 

主人公のたまらなく苦しい悲壮感をここからは感じ取ることができるのです。

人生が大きく変わってしまう

消えていくのは思い出だけではない